ライモンダのバリエーション一覧|主役5曲と女性ソリストVaを動画で紹介

バレエ『ライモンダ』をイメージした衣装のバレリーナと、『ライモンダ バリエーション一覧』の文字が入った記事アイキャッチ。

『ライモンダ』は、バリエーションがとても多い作品です。

ヒロインのライモンダだけでも、全幕を通して5つのVaを踊ります。ひとつの作品で主役のVaがこれほど多いのは珍しく、同じライモンダでも曲ごとに雰囲気や見せ場が変わります。

さらに、ヘンリエットやクレメンス、第3幕の女性ソリストなど、ライモンダ以外の女性Vaも豊富なのが特徴。

この記事では、発表会やコンクールで踊る曲を探している人に向けて、ライモンダの女性Vaを動画と一緒に紹介します。

目次

ライモンダのバリエーション

まずは、ヒロインのライモンダが踊る代表的な5曲を紹介します。

ピチカートのバリエーション

長さ約1分10秒前後
第1幕
衣装チュチュ
難易度中の上(細かなポワントワークと音楽への正確な反応が必要)

弦を指ではじくようなピチカートの音に合わせて、細かな足さばきを見せるVaです。

小さく鋭いポワントワークで表現する音楽の見える化が見せ場になります。

パリ・オペラ座のヌレエフ版

ヴェールのバリエーション

長さ約1分30秒
第1幕
衣装チュチュと長いヴェール。
難易度中の上(踊りながらヴェールを美しく扱う必要がある)

長いヴェールを持って踊る、特徴的なライモンダVa。

序盤のバランスや腕や背中の動きでヴェールをやわらかくなびかせるところが大きな見せ場です。

夢の場のバリエーション

長さ約2分20秒
第1幕
衣装チュチュ
難易度高め(バランスと強い足先を保ちながら、動きを途切れさせずにつなぐ必要がある)

コンクールでも選ばれることが多い、流れるような音楽のVaです。

冒頭のピケ・アラベスクと、静けさを保ったまま次々に動きをつなぐ部分が見せ場。

菅井円加さんがローザンヌコンクールで踊った作品でもあります。

帰還の宴のバリエーション

長さ約1分25秒
第2幕
衣装チュチュかオペラチュチュ
難易度高め(回転やポワントの跳躍を、音楽の流れを止めずに見せる必要がある)

回転の多い振付を、勢いだけに頼らずエレガントに見せたいVaです。

回転から次の動きへなめらかにつなぎ、対角線(または正面)に進むポワントのカトルが見せ場。

パリ・オペラ座のヌレエフ版

ハンガリアン(手打ち)のバリエーション

長さ約2分50秒
第3幕
衣装チュチュ
難易度中の上(振付の形だけでなく、上半身と存在感で見せる力が必要)

冒頭の手打ちから始まる、ライモンダを代表するVaです。

大きな技を並べるよりも、上半身の使い方と堂々とした存在感で舞台の空気を変えるところが見せ場です。

パリ・オペラ座版

ライモンダ以外のバリエーション

『ライモンダ』には、主役以外にも女性のVaがあります。

ただし、役名や曲の配置は版によって変わるため、動画と役名の対応を確認できたものから掲載します。

夢の場よりヘンリエットのバリエーション

長さ約1分25秒(掲載動画)
第1幕・夢の場
衣装夢の場に合わせたクラシックチュチュ
難易度中の上(正確なポジションと、やわらかな上半身を両立させたい)

ふわりとした上半身と、端正な足元を見せたいVaです。

ポーズを固めず、夢の場らしい空気を保ちながら動きをつなぐところが見せ場になります。

ロホ版

ロイヤル・バレエ版

パリ・オペラ座版

夢の場よりクレメンスのバリエーション(第2バリエーション)

長さ約1分2秒
第1幕・夢の場
衣装夢の場に合わせたクラシックチュチュ
難易度中の上(短い曲の中で跳躍と方向転換を明確に見せる必要がある)

短い時間に、軽やかな跳躍が詰まったVaです。

カブリオールなどの小さなジャンプを、早く重く見せずに続けるところが見せ場になります。

第2幕よりヘンリエットのバリエーション

長さ約1分15秒
第2幕
衣装チュチュ
難易度中の上(速いテンポの中で跳躍と細かな足さばきが続く)

明るく軽快で、舞台を大きく使えるVaです。

様々なジャンプを小気味よく裁き、その中での細かい足さばきが見せ場になります。

ロホ版

第2幕よりクレメンスのバリエーション

長さ約3分
第2幕
衣装チュチュ
難易度中程度(脚を高く保つ動きと回転を、長い音楽の中で正確に続ける必要がある)

ゆったりとした優雅さの中に、強いコントロールが必要なVaです。

脚を高く保ったまま見せるフェッテと、なめらかな動きから正確なポジションへ収めるところが見せ場になります。

ロイヤル・バレエ版

パリ・オペラ座版

第3幕よりヘンリエットのバリエーション

長さ約1分10秒
第3幕
衣装チュチュ
難易度中程度(足元の明瞭さに加え、頭と上半身の細かなニュアンスが必要)

足さばきだけでなく、上半身のニュアンスで印象が変わるVaです。

首や顔の向きを細かく変えながら、民族的な振りを取り入れているところが特徴です

ロイヤル・バレエ版

パリ・オペラ座版

同じ曲でも版によって振付が違う

『ライモンダ』は、同じ曲でも上演するバレエ団や版によって振付が違うことがあります。

ロシアではマリインスキー・バレエのセルゲイエフ版や、ボリショイ・バレエのグリゴローヴィチ版があります。

フランスのパリ・オペラ座ではヌレエフ版が上演されています。

イギリスにも、ロイヤル・バレエが上演するヌレエフ版の第3幕や、イングリッシュ・ナショナル・バレエのタマラ・ロホ版があります。

そのため、先生からVa名を聞いたときは、曲名や幕だけでなく、参考にする動画も一緒に確認すると行き違いを防ぎやすくなります。

まとめ

『ライモンダ』には、ヒロインだけでも5つのVaがあります。

主役以外の女性ソリストまで含めると、選べる曲はさらに増えます。

気になるVaが見つかったら、動画を先生に見せて、どの版の振付で練習するか相談してみてください。

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