バレエの発表会、言葉にはしくにいけど
観客(友達や家族)の感想・評価が気になる!
ってことないでしょうか?
プロじゃないけど、やっぱり気になる見た人の声。
今回は、バレエの発表会を見に行った観客の声を集めてみました。
また、実際に私がやった対策をご紹介します。
観客に聞いた「この人の踊り、素敵だった」ポイント
私のオープンクラスのバレエ友達は、掛け持ちで別のお教室に通っている人が多くいます。
なので、発表会へのお誘いも多いし、よく発表会を観に行く友達も周りにいて、感想を楽しくシェアしているんです。
「高評価・好評価な感想」になった理由をまとめてみました。
とにかく楽しそうに踊っている
- 楽しさが伝わってきた
- みんなが楽しそうで、雰囲気のよいお教室だなと思った
- こっちまでニコニコしてしまった
失敗しても、間違えても、舞台を楽しんでいる雰囲気って観客に伝わるんですよね。
正直、見ている方からしたら、小さな失敗や振りのミスなんてわかりません 笑
私の知り合いにも練習では、振りをよく間違えちゃったり、できないステップに苦戦しているのに、舞台に出た瞬間に”本当に楽しそうに踊る”人がいます。
なので、彼女の舞台の感想はいつも「本当に楽しそうだよね!」です。
笑顔だった
- 笑顔が素敵だった
- 余裕がみえた
- 表現力があった
笑顔は鉄板ですね^^
笑いながら踊る人(はりつけた笑顔じゃない)は、余裕があるように見えます。
表情がついているので、表現力もあるように見えることも。
ただ、はりつけた笑顔でも安心してみられます!
顔がついている
- ちゃんと顔がついていて、印象がよかった
- 動きがはっきり見える踊り
- 顔の位置って大事なのね。私も気をつけよう!
大人バレエあるあるなんですが、振りを覚えることや足技に必死で顔周りの動きが少ない人、多いのです。
なので、ちゃんと顔がついて踊る人は、一味ちがうし、動きが豊かに見えます。
「顔がついている」というのは、正面ばっかりみていない、首のラインがでている、みたいな感じ。
昔ある先生に「上も下も、右も左もない踊りなんてつまらないでしょ?」って言われたことがあります。
バレエ歴長い友達が、発表会を見に来てくれて「子どもたち(小学校低学年)がちゃんと顔をつけて踊っていた!」とえらく感動して熱心に感想を伝えてくれました。
やっぱり見栄えが全然違ったのですって。
5番・つま先を伸ばす意識がある
- 5番がキレイに入っていた
- つま先まで美しかった
- つま先を伸ばす意識がみえた
超基礎なのになかなか身につきにくい「5番に入れる」「つま先を伸ばす」。
バレエを習っていると絶対に言われるこの注意だからこそ、気づかれるってやつです。
つま先が伸びるというのは、「ブラブラしてない」とも言い換えられます。
足首が硬い、足の甲がない、という話ではなくて、意識が行き届いているだけで、気づきます。
なんで先生たちが口酸っぱく言うのかというと、やっぱり目立つし、見栄えが大きく違うからなんですよね。
アームスやエポールマンがキレイ
- アームス、エポールマンが美しかった
- 遠くからでも形がキレイに見えた
- 柔らかく空気を含むかのようだった
”アームスの出来”は、思っている以上に観客に印象を与えるようです。
バリエーションに挑戦したりすると、どうしてもステップが大変でアームスまで気が回らないこともありますが、ぜひ意識したい箇所です。
よくそろっていた
- 難しいステップをよく揃えていた!
- 私も大勢で踊ってみたくなった
- 統一感があって、見ごたえがあった
これは、団体戦の話になりますが、大勢で踊るときほど、そろっているとキレイに見えますよね。
プロのように揃えるのは難しいですが、揃えることを意識して練習してきたなら、それはきっと観客に伝わります。
音にあっていて、作品が見えた
- パのひとつひとつが音にのっていて、心地よい
- 強弱やアクセントがついていて素敵
- 「踊り」になっている
カウントで練習することもありますが、音楽があってのバレエ。
ポーズが音にあっている、音のアクセントと動きがシンクロしていると見ている方は心地よいです。
「呼吸をみせて~」「伸びて~」という指導も、音を使うためかなぁとか思ったります。
余談ですが、ハンブルグバレエ団の菅井円加さんがローザンヌコンクールでライモンダを踊っていたんですよ。
コンテが評価されていたのですが、クラシックを見たときに「17歳で、なんて素敵な音の表現をするんだろう!」と強烈に感じたことを覚えています。
「聞こえる踊り、見える音楽」なんだよなぁ・・
もったいない!ここは気をつけよう発表会
逆にですね、テクニックや実力とは別に「あー、これはもったいない!」というのもありました。
気をつけられることなので、参考までにお伝えします。
後れ毛がたくさんでちゃった
発表会の会場は、オケピットがなく観客との距離が比較的近いところが多いです。
後れ毛がたくさんあると、さすがに強いライトが当たっていても、目立ったりするんです。
シニヨンは、しっかりと作ったほうが衣装にも合うし、雰囲気もいいかなぁと思います。
ポワントの紐・バレエシューズのリボンが出てた
プロでも時々見ますが、ポワントの紐がでちゃうと目をそっちに持っていかれるんですよね。
「途中でポワントが脱げたりしないかしらかしら?」
なんて心配することも^^;
リボンストッパーや両面テープなどで止めておくと出にくくなります。
両面テープにするのは、変に反射させないためです。
本番前の確認もお忘れなく!
衣装を着ちゃうと、下が見えにくいのよね・・
作品に対してメイクが濃すぎた
これも舞台と観客が近いがゆえのお話。
今の発表会のメイクって結構、薄いんですよ。
プロダンサーのインスタとか見るとわかりますが、普段メイク?ぐらいな人もいます。
メイクってどんどん盛りたくなるんですが、ジゼルや白鳥のような儚げな踊りにがっつりメイクすると、印象がちょっと強くなります。
メイクが苦手な人は、「【イラスト解説】大人向けの発表会・舞台メイク」をご覧ください。
緊張で顔がこわばってしまった
私も緊張しがちなので、顔がこわばらないように気をつけています。
真顔で踊ると「観客が緊張する」のです。
小さい子は気にならないんですけどね。
大人の真顔は、「あの人大丈夫かしら?」の方に・・
見ている方の肩に力が入ること、しばしばです^^;
もちろん、ニキヤや白鳥のように笑ってはいけない踊りもあるでしょう。
でも真顔と憂いある表情も別物!(だから難易度が高いとも言える)
その違い、観客は思っているより感じていますよ。
緊張については、「「バレエの発表会、緊張して上手く踊れない」の対策」で詳しく解説しています。
本番前にできる対策
発表会で踊れるようにやった対策をいくつかご紹介しますね。
クラスレッスンを踊りのためにやる
鉄板ですが、クラスレッスンを頑張ります。
で、ただ頑張るというより、自分の中でテーマを決めてやるんです。
- バーレッスンから顔をつける
- いちいち5番に入れる
- つま先まで意識する
- アームスをしっかりつける(肘落とさないとか)
普段のレッスンでも注意されることですが、「発表する」を頭においてやるんです。
普段以上に意識するので、顔の角度やアームスを研究することになるはず!
クラスレッスンも「リハーサル」みたいになるので、いい相乗効果ですよ。
振り付けはできるだけ完璧に覚える
先生が「失敗することはある。けど、振り付けを間違えるのはもったいない!」とおっしゃっていました。
とあるプロダンサーも「舞台で頭が真っ白になることもある。けど、何度も踊っているので身体が覚えているから踊れる」と。
なので、振り付けはしっかり覚えることを意識していました。
ただ、ソロだと観客は振り付けの違いはわかりませんけどね^^;
自分が安心して当日踊るため、って感じです。
リハーサル中から笑顔で踊る
マスクして練習する人も多いと思いますので、ぜひリハーサル中から笑顔を作りましょう!
舞台に立つと自然に笑顔なんです~って人は不要ですが 笑
マスクをしていても目や顔の小さな動きで笑顔って伝わるんですよね。
「緊張で顔がこわばる」「真顔になっちゃう」という人はぜひ、顔も練習しておくことをオススメします。
脳内リハーサルを楽しむ
たまにいるのですが、リハーサル中はめちゃくちゃいい笑顔なのに、本番で真顔になってしまう方。
または、緊張のしすぎで舞台にでると思うように身体が動かない方は、脳内リハーサルもオススメです。
いきなりいつものレッスン場とは違う場所でライトを浴びながら踊るわけです。
普段どおりが難しい!
なので、脳内で会場で、ライトを浴びながら、鏡を見れない、そんなことをイメージしてリハーサルをしてみてください。
私はお風呂や寝る前にやっていました。
イメージも実際とは違いますが、それでもいつものレッスン場よりは近い 笑
「脳」に働きかける
たまたま読んでいた「無意識を鍛える」という本で、ひとつ印象に残った話がありました。
少し難しい話になりますが、「どこを目標にしているか」が重要。
「目的基準」体験したあとに生きる欲求があるか
「体験基準」体験の途中に生きる欲求があるか
具体的に発表会の目標にすると・・
目的基準
発表会、踊りきった!出しきった!楽しんだ!と終わった後に言いたい
→ゴールが発表会で踊りきった直後。
体験基準
発表会で上手に踊りたい、発表会を楽しみたい
→発表会で踊っていることがゴール
で、この本では「目的基準」のほうがうまくいくと解説していました。
理由は、「発表会」が通過点になるから。
ゴールは、終わった後の「やりきった!と言いたい」なので、発表会本番はその過程になります。
この本では、アウシュビッツ強制収容所をエピソードとしてあげていました。
過酷な環境で生き残った人の特徴は、「生きたい!」と願った人ではなく、「パン屋を開いて人を喜ばせたい」「ピアニストとして世界中をリサイタルで回る」と生き残ったあとの目的や夢を持っている人だったそうです。
なので、発表会の直後の感想を私は目的として、カードに書いて目につくところに置いていました。
そしたら、その発表会は過去最高に楽しく、緊張も少なく、身体もいつものように動けた発表会になったんです^^
気になる方はぜひやってみてください♪
「人の目が気になる」への処方箋
人の評価や目が気になることもありますよね。
発表会の批評をする人の話を聞いてしまったこともあるかもしれません。
ありきたりですが、それは「気にしない」「そうゆう人はどうでもいい」と思うことです。
そう思えるよう、考え方を3つご紹介しますね。
大事な人に目を向ける
いろんな人が発表会を見にきます。
- 応援にきた人
- 楽しみにきた人
- ジャッジをしにきた人(無意識なこと多い)
大事にすべきは、自分の時間を使って、あなたのこれまでの頑張りを応援にきた人や楽しみにしてきた人です。
その人達は、あなたの踊りをジャッジしたり批判するでしょうか?
きっと、そんなことはないはず。
私も友達の発表会を観に行くときは、「素敵なところ」を探しながらみています。
そして、「あんなに頑張っていた成果はこれか!」「あーすごくキレイ!」といった思いがでてきます。
なので、安心して踊っていいんですよ^^
バレエは「いつだって途上で発表」するものです。
終わりのない芸術。
今の自分ができることを安心して見てもらってください。
ジャッジする人って実は同じ”層”にいる説
個人的な見解ですが、踊りに対してジャッジや批判してくる人って、実は似たような実力なのではと思っています。(細かくみれば違うのでしょうけど)
だって、小さい子供の踊りをみて真剣にジャッジする人はいなくないですか?笑
上手なジュニアちゃんの踊りをみて「自分たちレベル」と比較することなくないですか?
近いからこそ気になる
近いからこそ真剣に批評しちゃう
近いからこそ嫉妬がでてくる
そして、それを口に出す人 笑
辛口ですが、オープンクラスで同じだった人が他人の発表会での感想を言っていたんです。
「5番入っていないし、膝も伸びてなかったよねー」
みたいなことを話していました。
私は心の中で「人のこと言えなくね?」って思いましたよ 笑 (一緒にレッスンをしていたので、実力を知っていた)
なので、あまり気にしないでいいんじゃない?って思うんです。
どんなことからも学ぶ視点を持つ人もいる
ジャッジする人がいる一方で、「どんな人からも学ぶ」姿勢をもつ素敵な人もいます。
「小さな子供たちが顔をつけていた」
「つま先が伸びる意識が見えた」
「踊りから真摯なレッスン態度が読み取れた」
だから、自分も頑張ろう!と結論づける人。
これは、実際に私の友達の感想です。
この人達に共通していたのは、「どんどん上手くなる!」でした。
あなたの踊りから学ぶ人もいるんですよ^^
私も友達の発表会で、印象に残った大人バレリーナがいました(知り合いではない)。
団体で踊る演目で、ひとりだけポワントを履いていなかったのですが、丁寧な踊りがすみずみまで見られました。
「あー、バレエシューズでも全然いい!めっちゃ素敵!」
と今でも鮮明に踊る姿が思い浮かびます。
その時に素敵だと思ったこと具体的にして、私も発表会に活かそうって心に決めたんです。
まとめ
発表会は上手に踊りたいし、どう見られるか不安もありますよね。
でも、そこにチャレンジするって、大きな成長になります。
いろんな角度から真剣に取り組むって、本当に大きな経験になって、戻ってきます。
また、ちゃんと向き合うことで「逃げなかった」自分に自信がつくはずです。
人の評価・感想って気になりますが、うまく自分の中で昇華できると実力がつく!
応援しています!