大人バレエの発表会を控えて、「舞台メイクなんて自分でできない」「どこまで濃くすればいいの?」と悩んでいませんか。
舞台メイクというと、普段とはまったく違う濃いメイクを想像するかもしれません。しかし、客席と舞台が比較的近い会場なら、プロ並みやよくあるバレエメイクである必要はありません。
普段のメイクを土台に、眉・まつげ・口紅など、客席から表情を伝えるために必要な部分を少しはっきりさせれば大丈夫です。
- 最低限必要なメイク道具
- 初心者でも迷いにくいメイクの順番
- 濃すぎないための確認ポイント
- 汗・メイク崩れ対策と実際の失敗例
この記事では、発表会経験が浅い方や、メイクが苦手で毎回仕上がりに迷ってしまう方向けに、必要な道具とメイクの順番をイラスト付きで紹介します。
教室や先生からメイクの色・濃さ・道具について指定がある場合は、その指示を優先してください。
この記事では、主に小規模から中規模の会場で行われる大人バレエの発表会を想定しています。
大人のバレエメイクは、顔全体を濃くしなくていい
客席と舞台が近い発表会では、プロと同じ濃いメイクが必要とは限りません。
実際に、アイメイクが濃すぎて、踊っている役柄よりも顔の強さが目立ってしまったケースもありました。
ポイントは、ライトで消えやすい眉・目元・口元など、ポイントな部分をはっきりさせることです。


シンプルなメイクには、次のメリットがあります。
- メイクが苦手でも自分で再現しやすい
- 当日のメイク時間を短くし、ウォーミングアップに時間を使える
- 舞台だけでなく、記念写真や動画でも不自然になりにくい
- 目や口元の動きが隠れにくく、表情が伝わりやすい

ただし、必要な濃さは会場、照明、演目、衣装によって変わるよ。
準備するメイク道具
全部を舞台用化粧品へ買い替える必要はありません。
手持ちの化粧品を確認し、足りないものだけを用意しましょう。
最低限用意したいもの
- 化粧下地
- ファンデーション
- フェイスパウダー
- アイブロウペンシルまたはパウダー
- ブラウン系のアイシャドウ
- アイライナー
- マスカラ
- チーク
- 口紅
- スポンジ、パフ、綿棒、ティッシュ
必要に応じて追加するもの
- ボディ用のファンデーション(教室によっては不要なことも)
- つけまつげ
- つけまつげ用接着剤
- シェーディング
- ハイライト
- コンシーラー
- 生え際用シャドウ
- メイクキープミスト
- 眉用ブラシ、アイシャドウブラシ、リップブラシ
ボディ用ファンデーションは、教室から指定がある場合に用意します。
コンシーラーは、眉や口元の輪郭を整えたいときに使えます。
バレエ仲間に使っている商品を見せてもらうのもおすすめです



バレエ仲間とメイク用品をシェアするのもありだよ!ブラシとかは自分のを使おう
バレエメイクの全体の順番


まず最初に全体像を確認しておきましょう。
ここからは、この順番に沿って詳しく説明します。
手順1|下地・ファンデーションで肌を作る
まず、手持ちの化粧下地をつけます。
ファンデーションは一度に厚く塗らず、顔の中心から外側へ薄く広げます。足りない部分だけ重ねましょう。
舞台用のドーランを指定されていなければ、普段使っているファンデーションでも対応できます。
顔だけが白く浮かないように、首やデコルテとの色差も確認してください。



眉のきわと唇の周辺をコンシーラーとかで囲うと、メイクもちが良くなり、くっきりみえるよ
フェイスパウダーで化粧崩れを防ぐ
ファンデーションの上からパウダーを軽く押さえます。
舞台用を一つ用意するなら、汗やテカリ対策に使いやすい「チャコット フィニッシングパウダー マット 763クリア」がオススメ。手持ちのフェイスパウダーでも代用できます。



舞台では汗をかきやすく、メイクも崩れやすくなります。パウダーで押さえておくと、お直しがしやすいですよ。
手順2|眉はライトで消えないよう、少し濃いめに描く
眉は顔の中でもライトが当たりやすく、普段どおりだと色が光で飛んで見えなくなることがあります。
ただし、黒一色でベタ塗りすると表情が強くなりすぎます。
まず茶色で全体の形を描き、必要なら中央や眉尻へ濃い色を少し重ねます。
最後にブラシでぼかし、色の境目をなくしましょう。
眉尻は横顔で確認する
バレエでは、正面だけでなく横顔を見せることも多いです。
なので、顔を横へ向けて眉尻の長さを確認しておくとよいですよ。
口角と目尻を結んだ延長線付近を目安にすると、眉尻の長さを確認しやすくなります。


三善のメークアップペンシルは発色がよく、日常メイクから舞台メイクまで使えるのでおすすめです。
茶色をベースにし、中央と眉尻へ黒を少し重ねると、立体感が出ます。
手順3|アイシャドウは薄いブラウンから重ねる
目を大きく見せようとして、最初から濃い色で囲むと、かえって目が小さく見えたり、色の境目が汚く見えたりすることがあります。
最初は肌なじみのよい薄いブラウンをアイホール全体へ入れます。
次に、一段濃いブラウンを目尻側へ少しずつ重ねます。左右を交互に見ながら、一度に濃くしないことが大切です。



濃いメイクを薄くするのは大変!


舞台用アイシャドウでなくても構いません。
普段使いできるブラウン系パレットなら、発表会前の練習にも使いやすいでしょう。
2026年にリニューアルされた「excel スキニーリッチシャドウ N」は、ブラウンからベージュ系の4色パレットです。普段使いもできるため、発表会後も使いやすいでしょう。
手順4|アイラインとつけまつげで目元をくっきり
アイラインは、目の周りを真っ黒に囲まずに、目尻へ少し長さを足して横幅を出します。
目の縦幅は、つけまつげを使うと出しやすくなります。
つけまつげの軸が硬い場合は、指で軽くもんで、目の形になじみやすくします。


アイラインが苦手な方は、最初から太い線を一度に描かず、短い線をつなぐように描きましょう。
太さが必要な場合も、鏡から少し離れて左右のバランスを確認しながら足します。
つけまつげの選び方
つけまつげは、100円ショップのもので全然OKです。
ナチュラルではなく、派手めなものを選びます。
長すぎる場合は、目尻側から少しずつ切って調整します。



本番前に一度つけておくと、当日の時間を短くできるよ
接着剤は、水・汗・皮脂に強いD-UP「アイラッシュフィクサーEX 552」がオススメ。
100円ショップのは少し不安が残ります。(本番中に取れてしまうとか)
つけまつげは、何度も付け替えているとアイメイクが剥がれちゃうので、要注意です。
手順5|下まぶたは線で囲まず、やわらかく補う
上まぶたへアイラインやつけまつげを加えると、下まぶたとのバランスが気になることがあります。
けど、下まぶたにリキッドアイライナーで長い線を引くのは難しく、失敗したときの修正も大変。
茶色いペンシルやアイシャドウで細く描き、綿棒やブラシでぼかすと、線だけが浮きにくくなります。
明るい色を下まぶたへ薄く入れる方法もあります。


最後に下まつげへマスカラをつけ、上まぶたとのバランスを確認します。
下まつげが短い方は、下まつげ用のつけまつげを使う方法もあります。



付けるのが難しい場合は、目元用の細いアイライナーで下まつげを描く方法もあるよ。
手順6|チーク・シェーディング・ハイライトは少しずつ
チーク
チークは頬だけを丸く濃くせず、横顔も見ながら少しずつ足します。
濃く付けてしまうと、おてもやんのようになってしまうので要注意。
シェーディング
シェーディングは、顔を小さく見せようとして濃くすると、首との境目が目立つことがあります。
輪郭に沿って薄く入れ、何もついていないブラシやスポンジで境目をぼかしてください。
正面と横顔の両方を確認します。
ノーズシャドウ
ノーズシャドウは眉頭から一直線に濃く描かず、眉の少し下から薄く始めます。
「線が見える」状態ではなく、顔に自然な陰影が出る程度にとどめましょう。


ハイライト
ハイライトは眉下、目の下、鼻筋、唇の周辺などへ少量入れます。
白い練りアイシャドウを使う必要はなく、手持ちのハイライトでOKです。



プチプラのハイライトで十分!


手順7|口紅は衣装や踊りに合わせて
口紅は、きちんと発色するなら手持ちのものでもOKです。
ただし、ナチュラルカラーや薄付きの口紅は避けましょう。
色は、衣装や踊り、役柄に合わせて決めます。迷ったら、先生に確認しましょう。



白いチュチュに真っ赤な口紅を合わせると、口元だけ浮くこともあります。迷ったら先生に聞いてみましょう。
手順8|生え際も確認する
髪をきっちりまとめると、生え際や分け目の地肌が目立つことがあります。
気になる部分には、生え際用のパウダーや手持ちのシェーディングを少量のせます。最後に境目をぼかしましょう。
メイクが終わったら、鏡から少し離れて正面と横顔を確認します。
発表会で実際にあったメイクの失敗例
眉が薄く、ライトで消えてしまった
形はきれいでも色が薄く、照明で眉がとんでしまい、客席から見えにくくなっていた方がいました。
いつもの眉より少し濃いめに描き、鏡から離れて見え方を確認しましょう。
シェーディングが濃く、首との境目が目立った
小顔に見せようとシェーディングを重ねた結果、横から見たときに顎と首の色が分かれてしまったケースもあります。
不自然にならないくらいに抑えておきましょう。
メイクが役柄に違和感を与えた
濃すぎるアイメイクや口紅が、客席との距離が近い会場では強く見え、繊細な役柄よりも顔の印象が目立ってしまったことがありました。
会場の広さだけでなく、役柄や衣装とのバランスも大切です。
楽屋で周りを見ているうちに盛りすぎた
楽屋でほかの出演者のメイクをみて「自分は薄いかも」と不安になったり、「化粧直しだ」とメイクを直してばっかりいると、どんどん濃くなってしまいがちです。
濃くなったメイクを落とすほうが難しいので、足しすぎないことが大切です。
汗やメイク崩れを防ぐポイント
- ベースを一度に厚く塗らない
- パウダーをこすらず、軽く押さえる
- つけまつげの目頭・目尻へ接着剤をむらなくつける
- 口紅はティッシュで押さえてから重ねる
- 本番直前に、眉尻・目尻・口角を確認する
仕上げにメイクキープミストを使う方法もあります。
チャコットの「フィニッシングキープミスト」は、メイク後に使い、汗や皮脂による崩れを防ぐ商品です。気になる方は試してみてください。
おすすめ:チャコット フィニッシングキープミストを公式サイトで確認する
本番前に一度、最初から最後まで練習しよう
メイクが苦手だからこそ、ぶっつけ本番は避けたいところです。
慣れないメイクに時間がかかると、バーレッスンやストレッチなど、踊るための準備時間が減ってしまいます。
発表会前に一度、当日使う道具を並べ、最初から最後まで通して練習してみてください。
メイクが完成したら写真と動画を撮り、可能なら先生やバレエ友達にも見てもらいます。
練習時のチェックリスト
- 必要な道具がすべてそろっている
- 眉とアイラインの左右差が大きくない
- 横顔でも眉尻やチークが不自然に見えない
- つけまつげが痛くなく、両端が浮いていない
- 顎と首の色が分かれていない
- 写真や動画でも表情が見える
- メイクを落とす道具まで用意している
大人のバレエメイクでよくある質問
- 普段のメイク用品だけでもできますか?
-
教室から舞台用化粧品の指定がなければ、普段使っている下地、ファンデーション、アイシャドウ、チーク、口紅などを活用できます。
眉、つけまつげ用接着剤、汗対策のパウダーなど、必要なものだけ買い足すとよいでしょう。
- ドーランは必ず必要ですか?
-
教室から指定がなければ、手持ちのリキッドファンデーションでも対応できます。
教室の指定があるようなら、先生へ確認したうえで、自分の肌色や首との色差が出ないものを選んでください。
- つけまつげは必要ですか?
-
つけまつげを使うと、目元を大きく華やかに見せやすくなります。
教室から指定がなければ、100円ショップのものも選択肢です。
目幅や軸の硬さを確認し、本番前に試しましょう。
付けるのが苦手なら、他の人につけてもらってください。
- アイシャドウは何色が使いやすいですか?
-
メイクが苦手な方には、肌になじむブラウンから始めやすいでしょう。
目尻にだけ一段濃い色を重ねると、濃くなりすぎる失敗を減らせます。
ただし、演目や衣装について色の指定がある場合は、そちらを優先します。
- 先生の指定とこの記事の方法が違う場合は?
-
先生や教室の指示を優先してください。
舞台の広さ、照明、作品全体の見せ方を把握したうえで指定されている可能性があります。
分からない点は、本番当日ではなく事前に確認しておきましょう。
まとめ|濃く塗るより、必要な部分をはっきりさせよう
小規模から中規模の会場で行われる大人バレエの発表会では、顔全体を一律に濃くする必要はありません。
- 眉、まつげ、口紅を中心に、表情が伝わる部分を整える
- 普段のメイク用品を活用し、必要なものだけ買い足す
- アイシャドウやシェーディングは、少しずつ重ねる
- 正面、横顔、写真、動画で濃さを確認する
- 教室や先生から指定がある場合は、その指示を優先する
本番前に一度練習しておけば、当日はメイクを早めに終え、踊るための準備へ時間を使えます。舞台メイクだからと身構えすぎず、普段のメイクの延長から始めてみてください。





