こんにちは、マイコです。
今日は、大人バレエの上達についてのお話です。
「上達する人は、同じレッスンをしない」
先に言っておくと、”同じ振り、同じ動きの”のバーレッスンやセンターレッスンをしない、
という話ではありません^^;
振りのことではなく、レッスン中の意識の話です。
「どう身体を使おうとしているのか」と、自分の意識に注意を向けて、考えられる人は成長するのではと思います。
私の失敗例で解説します。
レッスン中でおなじみの注意「引き上げて!」・・
この言葉が飛んできたとき、どこを直そうとしているでしょうか?
- 背中に注意をむける
- おしりに力を入れる
- お腹に力をいれる
- 首を伸ばす
私の場合、身体の前面に意識して上へ伸ばそうとしていました。
そうしたら引き上がるはずって・・
でも実際には、そっくり返っていた^^;
なので、先生に「引き上げて、そっくり返らないで」と言われるのですが、「前面への意識」を疑えないものですから、もっと力入れないと、いつも意識しないと、みたいに”前面を頑張ること”を強化し続けていたんです。
自分では引き上げを頑張っているつもりが、そっくり返るを頑張っていたので、
いつも「練習しているのに上達しないな」とがっくりしていました。
ピラティスや体をよく見てくれる先生のおかげで、身体の使い方について、違う角度からアプローチすることを知りレッスンに変化が出始めるように。
そうすると、「引き上げ」にいろんな選択肢をもつことができます。
- 尾てい骨の位置を直す
- 肋骨を締める
- 首を伸ばす
- 丹田から伸びるタイプの腹筋
- 重心が思ってるより後ろにしているから、前を意識
などなど・・(↑私の場合です)
できなかったところや注意を受けた所は、身体の使い方が違うのではと疑い、方向性を変えるようになりました。
そうすると、「引き上げの感覚はこれかも!?」「腹筋が自然に入った!」という小さな変化が起きるようになり、先生からOKもらえることも増えてきたんです^^
先生の指導を「こうすればできるはず」って自分なりに考えると思うのですが、その身体の使い方を疑うって本当に大事。
先生もあの手この手で、言い回しを変えて、引き上げができるように注意してくれます。
アドバイスを受け取りつつ、現時点ではどう動かそうとしているのか考えてみてください。
現在地を知ることから成長は始まります。
自分を観察する客観性が上達のカギを握っているのです。
- 上手くいかないことがあったら、身体の使い方を疑うこと
- それは、自分の思い込みの場合もある
- アプローチの方法を別の角度で考え直してみる
先生のアドバイス・注意で上手くいかないとき
先生は知識や経験などを通してさまざまな注意をしてくれると思います。
ただ、その表現の仕方が先生によって異なります。
言われたとおりにまずはやってみることは大事!
(意外とやっているつもりで、やってないこと多い)
やってみてどうしても感覚がつかめない時は、同じ動きにはなりそうなんだけど、違うアプローチを試してみます。
ピルエットの注意を受けたときです。
右ピルエットで軸足に骨盤が乗っていない、もっと左脚(軸足)に寄せて、と注意されました。
骨盤を左に持っていく(寄せるような)意識でチャレンジを繰り返したのですが、上手くいかず・・
そこで、骨盤を移動するのを一旦おいといて、内腿のラインを左に寄せるイメージでやってみたところ、「今のキレイだった!」と言ってもらえたんです。
目指したいのは、「軸足の上に骨盤」です。
ただ、先生の表現がキャッチできなかったので、同じような動きになりそうだけど、別の角度で試してみたワケです。
ここで私が感覚をつかめないからと、ずーーっと「骨盤を左にスライド」って思って練習していても、なかなかOKもらえなかったと思います^^;
先生の言っていることが間違いとかではなくて、身体の感覚は人によって異なるから、上手くいかない場合は、ほかの選択肢にトライしていくこともアリだと思います。
(軸がズレていることを注意してくれたことが重要)
友人も”引き上げて”でわからなかったのですが、プロの舞台で足音が全然しなかったことに感動し、音を出さないようにと身体を使い始めたら、上体が引き上がってポワントでのバロネが劇的に向上していました。
小話
スポーツクラブのトレーナーさんから、カラダの使い方に4つのタイプがあることを教わりました。4スタンス理論といいます。人の体の使い方には、癖があって、その癖が近い人から教わると体感を得られやすい、とその時は説明を受けました。その頃もバレエを練習していたのですが、なんとなく腑に落ちた感覚があったんですよね。同じことを注意されているんだけど、言い回しによって実感のしやすさに差があるなと・・↓こちらの記事が詳しく書いてあるので、興味があれば読んでみてください
https://msm-c.net/1967.html
身体の感覚が変わったオススメ動画
マシンピラティスに通い出したのが、身体の感覚が変わる大きなキッカケです。
動画でも感覚が変わったものがあったのでいくつか紹介。
伸ばすタイプの腹筋
バレエで必要なの腹筋!
よく下っ腹上げてくださいって注意されます。
が、そもそもその感覚がわからなかった・・
家でこちらの動画をみて腹筋練習したところ、なんとなく感覚がつかめるようになりました。
アラベスク
こちらの動画もとても参考になります。
概要欄から申し込めるアラベスクの無料動画がとてもよかったです。
股関節を動かす
コレ、やったほうがいいです。
出来ているつもりでしたが、ピラティスでまず最初に指摘されたのは、股関節を動かすのが下手w
こちらの運動をしていたら、トレーナーに股関節の動きがよくなったね、と言われたのでオススメです!
股関節をちゃんと動かせないと、骨盤が一緒にズレちゃうんですよね。
パッセとか・・
選択肢を増やすために知識を入れよう
身体の使い方を工夫する場合、
知識を増やしておくといいと思います。
「知っている」つもりの基本的なパでも、専門家の解説を聞くとハッとすることが多いです。
私が参考にしているオススメのSNS&本をご紹介しますね。
SNS: 大人のバレエ上達 JBPおニャーさん
Twitterで知ったのですが、こんなこと無料で教えてもらっていいのかな?というくらい有益な情報を出してくれています。大人バレエに特化した教室を主宰しているようです。
SNS: Dancer’s Life Support 佐藤愛さん
本もたくさん出されているの知っている方も多いかも。
Twitterの一言が響いたり、ブログでも解剖学に基づいた解説をしてくれています。
インスタでも時々ライブ配信してくれていました。(ストレッチとかまで!)
バレエ専門の整体 島田智史さん
骨や筋肉の説明をバレエの動きに沿って説明しています。
エクササイズもそれぞれついます。
Miyakoレッスン 吉田都のエッセンス・バレエ・クラス
だいぶ前に買った吉田都さんの写真がふんだんにある基礎的な動きの解説本・・
改めて読み返すと、今ならわかるってことがたくさん書かれていました。
自分も成長するんだなぁって感じた瞬間です 笑
舞台鑑賞もそうですが、経験を積むと同じものを見ても受け取り方が違うのですよね。
まとめ 知識はきっと上達を後押ししてくれる
大人バレエをやっていると、一度は小さい頃からやっていれば!って思いますよね。
小さい頃だったらできたはず、とか身に付けられたはずとか・・
そんな側面もきっとあると思いますが、プロになるようなレベルの人たちは、きっと小さなころからバレエが好きで学ぶことも熱心だったのだと思います。
海外のバレエ学校では、解剖学の授業が一般的だと聞きますし、身体の知識を身に付けることはバレエ上達のカギになります。
知識を付けることで、身体の使い方の選択肢が生まれます。
上手くいかないときに、動かし方のアプローチを変えたい場合、知識はきっと役に立つはずです。大人から始めたからと、成長をあきらめたくはありませんよね。
私も楽しみながらバレエの知識を学び、実践を繰り返していきたいと思います^^