こんにちは、マイコです^^
大人の習い事としてもバレエは人気ありますよね。
私も会社に習っている人を何人も知っています。(男性も含めて)
「バレエを習っていると姿勢が良くなる」
とよく言われます。
もう少し正確に言うと、バレエは全身を細かくコントロールすることで美しく魅せるダンスです。そのためのレッスンをするので、結果的に立ち姿が美しくなるという意味です。
ただ、大人から始めた場合、日常に取り入れるには意識的にやることが必要。
これができるとパっと人目を惹く雰囲気が漂います。
シルエットの印象を決めているもの
シルエットの美しさは、スタイルの良さだけが造り出せるものではありません。
痩せているから美しい、とならないのがバレエを習って知ったことです。
習っている方で細い人は結構いますが、残念ながら必ずしも美しい動きになっているわけではないです。
では、何が印象につながっているのでしょうか。
背筋がスッと伸びている
「姿勢が良い」といけば背筋を伸ばす、を思いつきますよね。
ただ、伸ばそうとして胸を突き出し、そっくり返っていることが多くあります。
胸を突き出すと反り腰にもなりやすく、印象としては力んでいる感じ。
軍隊の敬礼みたいになってしまいます。
バレエでは、背筋の伸ばし方が重要ポイントで、レッスンの度に注意が入ります。
「身体を引き上げて」という言い方をすることが多いのですが、これは胸を突き出すことを指しません。肋骨締めて、肩甲骨を立て、肩を下げる・・
ちょっと難しい感じですよね^^;
この姿勢を作るのに必要なのは体幹部分の筋肉。
ここをよく使うので、バレエを習うと姿勢が良くなる、という印象になっているのではと思います。
歩き方
歩き方は、動いたときの印象に大きく関わります。
後ろから見てお年寄りだなってすぐに分かることありますよね?
また、すごく美しいのに歩き方がキレイじゃないな、って思ったことはないでしょうか。
服装やヘアスタイル、ネイルまで行き届いているのに、歩くと猫背。
ヒールを履いているせいか、ずっと膝を曲げっぱなしで歩いている。
ちょっと残念ですよね。
体幹を使っている人は、ローヒールでもスニーカーでも歩き方が美しいし、速度が少し早いです。
あと、腕の振り方も人を観察するといろいろ気付くと思います。
腕が胴体から離れて、大柄な歩き方になっている人もいれば、巻き肩で手の甲が前を向いている人も。
肩の印象
スマホやPCを日常で使いますから、猫背・巻き肩の人は多数です。
腹筋が弱いと猫背にもなりやすいので、お年寄りも猫背は多い。
鎖骨が見えていても、きれいに開いてなければ美しい印象になりません。
肩こりや背中のこわばりで、肩が上がって見えることも。
バレエでは、鎖骨・肩のラインを美しく見せることを要求されます。
デコルテが美しくみえるように指導されます。
ここも胸を突き出しているわけではなくて、力みのない美しい姿勢を目指します。
オーロラ姫、といったようにキャラクターの踊りであることが多いバレエ。
力んだオーロラ姫は、姫に見えないですよね。
バレエが美しいシルエットを創る理由
バレエはイタリアの貴族が嗜み、フランスの宮廷も大きく関わって花開いた舞踏です。
全身を優雅に動かす訓練をするため、美しい姿勢や動きを学ぶのに最適です。
優雅さは細部に宿る
バレエは想像しているより、小さな動きまでコントロールすることが求められます。
本当に数ミリ単位で修正が行われるのです。
数ミリを正確に動かすのは実はとても大変。
しかも、脚を上げたり、回る、ジャンプなどいろいろな種類の動きの中で、繊細な動きを要求されます。
例えば、高く脚を上げたら、上げて終わりではNG。
脚を落下させずに、意思をもって下ろしている、ことが伝わるようにコントロールするレッスンします。それが優雅な印象に繋がります。
引き上げ
バレエ界の永遠のバズワード「引き上げ」。
体幹を使い、身体を上から吊られているように使います。
美しくみえるためでもありますし、テクニックの面で必要でもあります。
トレーナーをしている弟にこんな質問を投げかけてみました。
「細い 体とは言えない人でも、腹筋が締まっているだけでキレイに見えない?」
「そうだよ。体幹がきゅっと締まっていると全体的に引き締まって見えるし、若々しくなるよ」
バレエは、内腿や腹横筋といったような、いわゆるインナーマッスルを使っていきます。
これが美しいシルエットを支えるのです。
身体を正しい位置で使う
ピラティスを習っていると、バレエと多くの共通点があることに気付きます。
- 内腿の強化
- 肩甲骨を正しく使う
- 腹筋
- 偏平足の改善
- 股関節を正しく使う
など、バレエとの共通点は多すぎるほど。
ピラティスは、リハビリ用に開発されたエクササイズでもあり、体を正しく使うことを目的としています。
体を正しく使うと、それだけでシルエットがほっそりすることがあります。
前腿の張りが取れたり、いかり肩やO脚が直ったり。
もちろんバレエは、日常では必要ないほどの柔軟は入ってきますが、基本は身体を正しく使うこと。
クラシックの音色に合わせて、身体を細部まで意識し、レッスンを行います。
姿勢を正して体の不調を整えたいならピラティスがオススメ
バレエはダンスですので、とても楽しく学べますし、レッスン着の豊富さも楽しみのひとつです。
でも、肩こりや身体のライン、腰痛などの根本原因を集中的に治したいならピラティスの方がオススメです。
バレエは踊ることを前提に身体の使い方を注意されますが、じっくり身体を直せるわけではありません。
ピラティスは体の使い方や筋トレにフォーカスします。
踊りの要素はないですが、体の歪みを取り、使えていない筋肉を刺激し、体の不調を整えます。
悩んでいる人は、どちらも体験レッスンがあるので試してみてくださいね。
大人バレエの落とし穴
美しく動くことを目指す踊りなので、レッスンを通して美しい立ち姿になる、姿勢が良くなる、と思われるバレエ。
でも、大人から始めるバレエはちょっと注意が必要です。
バレエ公演の会場では、バレエ愛好者もたくさん見かけます。
子どもたちや長年バレエを嗜んでいたんだろうという人はバレエの雰囲気を醸し出しているのですぐにわかるのですが、大人バレエは実はよくわからないのです・・。
あるレッスンの帰りに愕然としたんですが、スタジオからでてきた私たちは全くバレエ習っている人に見えませんでした!
レッスンの疲れもあって、腰が下がり猫背&巻き肩。
首も落ちていて、美しいとは言い難い姿・・
あれ、バレエ習っているはずなのに。。とショックを受けました。
そこから観察&勉強を開始しました。
大人バレリーナの問題点
体の癖を知らない、意識できていない
巻き肩や猫背、反り腰などバレエを習うまでにいろいろと癖を身に付けてきました。
この辺を意識的に直さずに練習している人は意外といます。
私もそのタイプでした。
なかなか反り腰が直らないし、デスクワークの影響で巻き肩。肩甲骨も上手く動かせない。
このような癖はダイレクトにレッスンにでます。
ここは意識的に注意する必要がありますし、レッスン以外でも癖を直すストレッチ等をした方がよいと感じます。
筋力不足
解剖学の先生に伺ったのですが、小さい頃にバレエを習うと、体幹に必要な筋力が鍛えられて、日常生活でも自然に使えるようになるそうです。
子どもはレッスンの回数も多いですし、筋肉も若くて元気。
でも大人は、意識的に筋力をつけなければいけません。
レッスンで筋肉が育ってくれるのが理想ですが、頻度にもよりますし、正しく筋肉を使えていなければ美しい筋肉は育ちません。
筋トレするの?って思うかもしれませんが、レッスンに筋トレが含まれているクラスもあります。また、上達したくなると自然と筋トレも視野に入ってきますよ。
脚の動きにフォーカスしてしまう
バレエは足の動きが複雑なので、つい脚にフォーカスしがちです。
でも印象は上半身が決めることがほとんど。
バレエの美しさのひとつは、腕(アームス)のどこまでもなめらから動きと、物語る背中にあります。
体幹が弱いとと四肢に力が入ります。
肩があがったり、動き全体が硬くなったりと・・大人から始めると上半身が固い印象の人が多いです。
解決策:日常をレッスンの場にしてしまおう
大人バレリーナでも、バレエで学んだ姿勢を普段から意識している人はいます。
会社でも、「とても姿勢がいい」「所作が美しい」「歩き方がキレイだね」という誉め言葉を聞いたことがあります。
その方たちは、きっと日常でもバレエで会得した姿勢を保つ意識をしているのだと思います。
なので、日常の小さなところに姿勢を保つことをレッスンとして取り入れてみるはいかがでしょうか。
- 歩く
- お茶碗を洗う
- 在宅ワークはスタンディングテーブルを使う
- 掃除機かけ
- 食事中の姿勢
体幹トレーニングにもなるし、印象も変化するという一石二鳥です^^
特に歩き方を意識するようになったら、会社で何度も「姿勢いいですね」と言われるようになりました。
あえて言われるということは、美しい姿勢を保っている人はそんなにいないということ。
なので、バレエで鍛えたシルエットの美しさをぜひスタジオの外でも魅せたいですよね。
ハッと目を引く美しさは、姿勢からも生まれます。
バレエは美しい動き、立ち姿を学ぶのに最適な習い事だと思います。