【エッセイ】バレエは好き。でも人間関係に悩むとき

バレエは好き!だけど、なぜか人間関係で困ってる…ことないですか?

普段のレッスンではなんとも無かったのに、発表会を機にもつれることもありますよね。

好きなことをやるのに余計なストレスは抱えたくないものです。

事例を上げつつ、対処法について考察してみますね。

ちなみに生徒同士の話です。

先生と生徒のことは触れません。

目次

【事例】人間関係のあれこれ

私はバレ友に恵まれていますが、長年の趣味なので困った出来事もゼロじゃないです。

その経験や友達の話から聞く困ったさんを挙げてみますね。

なんだか怖い

言動だったり、なんとなく怖い雰囲気の人。

目を合わせないようにされている、など近寄りがたい雰囲気があります。

ただ、そっけないだけで害はないタイプ。

なので、気にしない人もいるし、忘れる事ができる人もいる。

繊細に空気を読める方は、「あれ、何かした?」と気になることも。

冷たくされる・無視される

挨拶しても無視されたり、センターレッスンで冷たい態度を取られたりするケース。

なんだか怖い人との違いは、他に仲良しグループがいてそちらとは笑顔で楽しそうみたいな感じ。

指示される・口出しされる

発表会だと結構でてくるかもしれません。

立ち位置だったり、踊り方などを指示してくる方。

たまにセンターレッスンとかでも言ってくる人もいました。

親しい間柄で言い合える仲、言い方がソフトで「相談」「提案」スタイルだと気にならないですが、そうじゃないとビックリしますよね。

不快に感じるときは、上から目線で言ってくるときですかね。

「絶対に自分が正しい」と思いこんでいると、言い回しがキツくなりがち。

気にしない人もいれば、そういう指示は先生から受けたいと思う人もいるし、怖がる人もでてきます。

周囲に悪口を言っている

学校みたいに仲間をつくって、悪口を言う人は会社にもいたりしますよね。

こっちに聞こえてこなければいいけど、困るのは次のようなとき。

  • 何も起きていないのに嫌いを周りに広める
  • 実は嫉妬していて、何か言えることを見つけようとする
  • そもそもゴシップや噂話が好きで、会話のテーマが基本悪口。

不快に思ったことを親しい人に話すのは、誰でもあるだろうなぁと思います。

ただ、何もされていないのに積極的に嫌いの感情を広げる人もいるんですよね。

先生にまで噂や悪口を言う

長年の付き合いから先生ともよく話す間柄で、その結果いろいろ言っちゃう人。

先生と生徒の境界線がないタイプ。

しっかりとした先生であれば、「起きていること」を見て俯瞰して考えてくれます。

一方からの話を鵜呑みにしないというか。

ただ、先生も困っていることが多く、「うん、うん」と流しながら聞いていることも。

大人生徒の対応に苦慮した経験がある先生は少なくないはず^^;

「なんだかな・・」と思う人を分析してみた

相手のことを知ると対策を立てられるし、少し楽になることがあります。

なので、私なりに分析をしてみました。

孤高の人

一匹狼タイプというやつです。

誰かとつるむわけではなく、黙々と練習したい人。

だから、誰に対してもそっけない態度だったりします。

こちらから何かしなければ、特に問題がないはず。

ただ、こうゆうタイプの方は、こだわりがあったりするので、以下のようなことをされると嫌がるかも。

  • お気に入りの場所やスペースがあって、それを侵された
  • 同じ生徒から注意やアドバイスを受けたくない
  • 話しかけてほしくない

性格ですので、そっとしておくのが一番かなと思います。

周りにいる人を厳選するタイプ

孤高の人とは違って、コミュニケーションは嫌じゃないし、バレエ教室で仲間を作ることもできるけど、周りにいる人を選びたいタイプ。

他人に対しての許容範囲って本当に人それぞれで、「誰でもカモン!」な人もいれば「○○な人は苦手」と具体的に持っている人もいます。

この手の人は、そっけなくされることはあっても、攻撃的ではないはずです。

教えたがりさん

バレエの知識があったり、そのお教室での歴が長いなどを背景に「教えたい人」っているんですよ。

で、何がトラブるかって「頼んでいないのに急に指摘してきた」「なんか指示してきた」ときです。

悪気はなくて、「気になった点を伝えたい」や「このスタジオのルールを教えなきゃ」みたいな感じなんですよね。

生徒同士の指摘は不快に感じる人もいるし、ありがたいなぁと思う人もいる。

タイプもいろいろ

  • 朗らかで感じの良い教えたがりさん
  • 指示口調で、周囲を怖がらせる教えたがりさん
  • 真面目で間違っていることは、直したほうがいいと思う教えたがりさん

一番困るパターンは、教える内容が違っているとき!

本人は違うって思っていないし、違うことを指摘されるストレスを受けることも。

実は臆病、自信がない

臆病で自信がないって聞くと、静かでおどおどしているイメージがわきませんか?

確かにそのタイプもいるんですが、自分を守るために「攻撃」に出てくる人もいるんです。

人の評価が気になってしまって、何か言われる前に相手に突っかかるタイプ。

こうゆう人は、人の好き嫌いがハッキリしているんですが、それを口や態度に出す事が多いなと思います。

「あたしは、あの人無理、嫌い」

みたいなことを周囲に伝えたりすることも。

言い方を変えると、人の評価がすごく気になるし、実は恐れている人。

人の評価=自分の価値

みたいにとらえているのかもしれません。

なので、攻撃性があるんですよね。

他人に言われる前に、言っておくみたいな。

このタイプの人、実は本番に弱かったりします^^;

普段は強気なのに、踊ると急に影が薄れた、みたいな。

他人のジャッジを日常的にするので、いざ自分がジャッジされる場に出ると怖くなるのかもしれません。

「他人にしていたジャッジ、自分がされる番だ」

と無意識にわかっているのでは・・

自分のこだわりを他人求めるタイプ

発表会で起きるケースとして、自分のこだわりを他人に求めるタイプの出現があります。

  • 私が動きにくいからこうして、など指示してくる
  • 先生が求めていないことまで口を出す
  • やたら高いレベルを他人にも求める

発表会は、たしかにみんなで成功を目指すものではあるのですが、その熱量は人によってさまざま。

発表会は「公演」ではないので、舞台経験やバレエ歴、レベルが違う人が同じ舞台を踏むわけです。

もちろん練習は頑張りますが、先生も出演するメンバーの実力や練習量を見て求めるものを調整しているはず。

なので、先生が求める以上のことを他人に求め過ぎると軋轢が生まれることも・・

人間関係ができあがっていれば、いいモチベーションにはなるんですけどね。

大人は、家庭の事情などで週1回しかリハーサルできない人も多いですから、求め過ぎると、生徒同士で揉めたり、発表会が終わったら辞めてしまったりする。。

意気揚々と発表会に参加して、終了後に「もう二度とここでは発表会にはでない!(人間関係が理由)」という話はちょいちょい聞く話です。

バレエ以外でトラブル・不満あり

仕事や家庭、パートナーとトラブルや不満を抱えている人の中には、そのストレスを関係のない他人に発散する人がいます。(本人、無意識)

本当の原因に向き合えず、怒りを転換させて他人にぶつけちゃう。

「バレエを踊る」で発散してくれればいいんですけどね^^;

「バレエのコミュニティ」で発散されることが・・

仕事のイライラや家庭の不満を「正論化して、言いやすい人に言う」で、一時的にストレスを解消している困ったさん。

例えばですけど、すごーくイライラしているときにレストランの店員さんが注文と違った品を出してきて、必要以上にクレームをつける人。

「間違ったことに対してクレーム」というより、「怒りを出したかったので、ちょうどいい出来事になった(再:無意識)」という感じ。

仕事でも、超忙しすぎたり、評価されないことでストレスが増大。

新人や部下のちょっとした言動に過剰に反応して叱る、みたいな。

不満や我慢に向き合って解消の方向に動ける人、ストレスとの向き合い方を知っている人は、他人に怒りを転嫁することはありません。

対処法

では、人間関係で困ったときの対処法についてお話します。

最初にお伝えしたいのは、「他人をどうにかすることは無理」ということです。

その人の態度を改めさせる、辞めさせるといったことは出来ないと思ってください。

変えられるのは自分の行動や物の見方だけなんです。

誹謗中傷を受けた、身体的に被害を受けているなら別ですが・・(警察など然るべきところへGO)

自分の行動が変わると、周りや物事が変わることもよくありますよ。

「どうでもいい人」とする

態度が冷たいぐらいであれば、「どうでもいい人」としてみることをオススメします。

前述したように一匹狼タイプもいれば、友達を厳選する人もいます。

なので、無理に近づかないほうがお互いのためです。

相手が心開いてこないな、と思ったら必要以上に話かけないこと。

ポイントは、「苦手・嫌い・怖い」ではなくて「どうでもいい」です。

人間、苦手なものや嫌いなものを避けようとする性質がありますよね。

意識が持っていかれてしまうので、「どうでもいいもの」とするのがいいです。

試しに「どうでもいい人」とそっとつぶやいてみてください。

すっと心が軽くなりますよ。

もし、仲良くなりたい場合は、時間をかけて、です。

距離をとる

関係性だけでなくて、物理的にも距離をとってみてみるのもオススメ。

狭いレッスン場かもしれませんが、なるべく視界に入らない遠い場所を選んでおく。

特に何かと突っかかってくるタイプの人に絡まれるときは、近くにいないことです!

相手に何かを言わせる機会を与えないようにしましょう。

「どうでもいい人」&「距離をとる」をやってみてくださいね。

レッスンの目的を都度つくる

苦手だなぁと思う人がいると、レッスンに集中できなくなりますよね。

そんなときは、レッスンに集中するためにレッスンの目的を作ってみてください。

私も特に何もなくても、毎回「今日はこれをする」と決めてから参加しています。

  • 常に背中を立てる意識
  • アンデオールファーストで動く
  • 肘を落とさず、小さな緊張感を保つ
  • パのすべてに顔をつける気持ちでやる
  • 軸ファーストで動く

ポイントは、具体的にすること。

「これを絶対やる!」と決めたら、集中しちゃうんです。

それにプラスして先生からの注意やアンシェヌマンを覚えるなど、いろいろ出てくるので集中せざるを得なくなりますよ。

結果、人を気にしている場合じゃなくなります 笑

お教室を変える・増やす

ストレスが大きい場合、お教室を変えるのもアリです。

バレエが上達しないことを悩むのは成長の一環ですが、人間関係を悩み続けると病みます。

ぜひ自分にいい環境を用意してあげてください。

人生は思っているほど長くないです!

親しくない間柄での我慢強さは美徳じゃなくて、利用されます^^;

近くにバレエのオープンクラスがあれば、試しに参加してみては?

近くに無くて移籍しかない場合、先生に事情を話すのも手かなと思います。

「人間関係でストレスを抱えて辛い。けど、バレエは続けたい。だから移籍しようと思う」

先生を巻き込むというより、筋を通しておくぐらいな感じです。

バレエ関係者はどこで繋がっているかわかりませんから、念のため先生に伝えておくと心残りが減るかも。

お教室の変更については「【エッセイ】複数のバレエ教室に通うことについて」をご覧ください。

全員に好かれようとしない

人の態度を繊細に読み取ってしまう方がいます。

優しいし謙虚な方が多いのですが、「自分と合わない人もいる」ということを受け入れましょう。

「気遣い」を心地よさと感じる人もいれば、顔色ばっかり伺っている人と思う人もいるんです。

言い換えれば、あなたを嫌う同じ理由で、あなたを好きになる人もいるってこと。

なので、好きでいてくれる人、尊重して接してくれる人にフォーカスしましょ。

なによりも自分に気を配ってあげてください^^

「今日だけは自分優先する日」を設定してみるなど、低いハードルでできることからぜひぜひ!

冷静&にこやかな態度で

「嫌われてるかな?」と思って、変に気を使ったり、顔色を伺うのはあまりいい結果にならないかもしれません。

余計に苛つかせたり、助長させる可能性があります。

何より自分が気の毒じゃないですか?

冷静だけど、感じも柔らかい態度でいるほうがベター。

変に反応せずに冷静な態度でいる人にどうこうしにくいんですよね。

周囲の人もその辺はよく見ているので、突っかかってくる人の方が「変な人」ってなります。

不安な心を落ち着けてくれる本とグッズ

人間関係の問題は、すぐに改善することは少ないですよね。

問題に対処している間は、不安になることもあります。

そんな不安を和らげる方法をご紹介します。

「知識」があると心は落ち着く

ありきたりですが、本を読むのがいいかなって思います。

「心の仕組み」についての本です。

心理学という学問になるくらい、ひとの心には法則やクセがあります。

前述したように「ストレスを関係ない人にぶつける」も心の仕組みみたいなもの。

心の仕組みを簡単にでもいいから理解しておくと、今の状況になっている原因や対策が見えてきますよ。

おすすめの本を3冊紹介しておきますね。

「繊細さん」の本

自覚がない方も多いかもしれませんが、人の感情に敏感で気がききすぎて疲れちゃうタイプっているんです。

  • 他人に何かをお願いすると悪いなって思う
  • 身近な人が機嫌悪いとソワソワしちゃう
  • 自分を優先することに気が引けちゃう

みたいな方は、ぜひこの本を読んでみてください。

こころの深呼吸-気持ちがすっと軽くなる

心療内科医 海原純子さんの本です。

私が10代の頃に初めて手にした心に関する本が海原さんの本でした。

もう絶版で古本しかないようですが、「やさしさへのレッスン」という本でした。

こちらの本もおすすめです。

created by Rinker
婦人之友社
¥1,420 (2024/04/26 11:29:45時点 Amazon調べ-詳細)

嫌われる勇気

上の2冊は女性目線でやさしい書き方が持ち味の一つ。

もうちょっとロジカルというか、アカデミック的にアプローチしたい場合は、この有名なアドラーの本がおすすめ。

「嫌われる勇気」というのは、「積極的に嫌われものになる」という話ではありませんw

人の心理を考えると、嫌われるのは怖いことではなかった、と理解できる本です。

created by Rinker
¥1,188 (2024/04/26 11:29:46時点 Amazon調べ-詳細)

「身体」のケアはメンタルにも効果あり

身体を労るのもオススメ。

体と心ってリンクしてません?

緊張すると震えたり、いつものように動けなかったりした経験はないですか?

マッサージやシャンプーをしてもらうと心までリラックスしたりも。

人によってアプローチは違いますが、五感のどこにこだわりがあるか考えてみてください。

嗅覚:アロマや香水
聴覚:好きな音楽や自然の音
触覚:肌触りの良いタオルやパジャマ
味覚:丁寧につくられた美味しいもの
視覚:花を飾るなど目心地の良さを取り入れる

まとめ

バレエは、仕事や年齢、家庭環境が違う人が同じところに集まってする趣味です。

会社や友達、学校は、自分に近い人が集まっていることが多いのですが、 バレエは本当にいろんな人がいます。

なので、人間関係に苦労することも起きたり。

けど、それ以上にきっと普段の生活では出会えない人とも友達になれたり、優雅だけど奥が深すぎる幸せな沼にハマることもできていないでしょうか。

人間関係の問題は、自分が我慢しすぎることなく、自分の環境を整えようと行動することが大事です。

きっとよい環境がめぐってきます。

応援しています!

  • URLをコピーしました!
目次