ピラティスがバレエにいいらしい、バレリーナもやっている、という話を聞いたことないですか?
私も気になってはいましたが、これ以上練習を増やすのは・・(お金も)と思って手は出していませんでした。
けど、昔の自分に言いたい。
「いいから早く行け!バレエの上達が加速するよ」
ピラティスでの効果はざっとこんな感じです。
- バレエでほしかった身体の使い方・感覚を手に入れることができる
- 3ヶ月で先生に身体が激変したと言われた
- 「脇立てる」「肋骨締める」「内腿筋」を意識的に動かせる
マシンピラティス体験をすると、目からウロコどころじゃない!バレリーナが通う理由を体感。
今回は、ピラティスに2年ほど通った感想と結果をシェアします。
ピラティスとは
ピラティスは、バレエをしていなくても知っている人は多くいるはず。
スポーツクラブのスタジオレッスンでもよく見かけます。
でも「負荷が比較的軽いエクササイズ」「体幹トレーニング」と思っている人も多いのでは?
ピラティスとは
ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが開発したエクササイズのこと。
第一次世界大戦時、負傷兵のリハビリのために開発されました。
今でこそ、インナーマッスル(体幹)が重要であることは、多くの人は知っていますが、ジョセフはこの頃から、その大切さを提唱。
今では、リハビリとして病院に取り入れられたり、アスリートやバレリーナの身体機能向上として取り入れられています。
ピラティスのメリット
ピラティスはバレエに効果絶大ですが、それ以外にもこんなメリットがあるとされています。
- 姿勢改善
- 肩こりや腰痛の解消、軽減
- ダイエット
- 冷え性の改善
友人はひどい肩こりなんですが、1回のピラティス体験で驚くほど改善したそうです。
いつも行くマッサージより安かったと。
ピラティスでバレエが上達する理由
いつものバレエがピラティスで確変する理由・・
それは、
正しい動きを身につけることができるから!
バレエは正しい体の使い方が、パフォーマンスにダイレクトに影響します。
正しい身体の使い方をしたら、キープできるし、回れるし、見た目も美しいのです。
だから、レッスン中はさまざまな身体の注意を受けますよね。
でもその場で、ひとつひとつ直す時間はありません。
次々にレッスンは進んでいきます。
「肋骨締めて!」と言われたけど、
「ん?これであってる?」と思ったことないです?
でも、次の動きがあるからそのままにしちゃう。
「肋骨を締める」感覚を得られないままレッスンが終了。
また同じ注意を受けます。
レッスンさえ繰り返せば・・と思いません?
けど、正直ただ同じレッスンを繰り返していては上達はしません!
同じことが起こるだけ。
たまにできることもありますが、大事なのは「再現性」。
しっかりと自分の体感として、「肋骨を締める」を得る必要があります。
けど、正しい身体の使い方をレッスン中に感じることが難しい。。
正しい身体の使い方をピラティスでじっくり体感し、育てる。
これが、バレエにもめちゃくちゃ効くんですよ。
ピラティスで受ける指摘は、驚くほどバレエと同じです。
- 脚の外旋が弱い(アンデオール)
- 肋骨が開いている
- 反り腰気味
- 股関節がうまく使えていない
- 肩が上がるクセがある
バレエでもお馴染みの注意ですよね。
そして、ピラティスは言葉だけの注意ではなくて、そこをトレーニングします。
「肋骨を締める」を集中してやる、イメージです。
特にプライベートレッスンだと、できるようになるまでやってくれます。
このピラティスで得た体感をバレエでも使えるようになるから、上達するというわけです。
ピラティス体験した友人、10人以上がピラティスを始めた
私は感動が大きかったので、いろんな友人にピラティスを勧めまくりました 笑
10人はいたと思うのですが、1人以外全員ピラティスに入会。
やめられない、とハマる人続出です。
(後日談ですが、入らなかった一人もついにピラティススタート!)
感想まとめ
- とにかく身体が軽くて楽!止められない
- ひどい肩こりが治って、アームスが使いやすくなった
- 体幹がついてきて、キープ力が上がった
- ヨガより全然バレエに効いた
- 長年の腰痛が良くなっている
ピラティスの種類
ピラティスにはいくつか種類があります。
マットピラティスとマシンピラティス
マットピラティスというのは、ヨガマットの上で器具などをあまり使わずやるピラティス。
ボールとかの道具を使うことはあります。
マシンピラティスは、ピラティス専用のマシンを使って行うピラティス。
おススメは断然マシンピラティス。
なぜマシンを使うかというと、本当に使いたい筋肉を集中的に鍛えられるから。
どうゆうことかというと、
前腿ばっかり使って、内腿が起動しない!みたいな経験ないでしょうか?
もう前腿しか動かない、みたいな。
そんな状態で内腿を鍛えるのは至難の業。
そのためには、自分が使いやすい筋肉を使わないようにすることも大事。
そこで、ピラティスはマシンを使って内腿だけに効くトレーニングをするのです。
マットピラティスってスポーツクラブでもありますけど、難易度高いんですよね。
細かい筋肉を使いたいバレリーナは、マシンピラティスを選ぶのが正解。
グループとプライベート
ピラティススタジオには、2つのタイプがあります。
- プライベート専門
- 少人数でやる
- 少人数とプライベートが選べる
お財布にやさしいのは、やっぱりグループ。
けど、最初はプライベートをおススメします。
体験だけでもプライベートを受けた方がいいです。
的確に自分の癖を指摘してもらえ、その人にあったエクササイズをしてくれます。
1回だけでも十分すぎる気づきがありますよ。
基本はグループレッスンで、プライベートを時々するのもあり。
ピラティスの流派
ピラティスにも流派がいくつかあるようです。
姿勢の矯正をメインとし徐々に筋トレをする方針もあれば、最初からやや強めの筋トレをするところもあります。
実際に体験に行ってみて決めるほうがベター。
こちらのサイトで流派の説明がありましたので、知りたい方は参照に
https://www.fitnessjob.jp/index.php?app_controller=Info&type=article&id=0000000219&page=1
バレエでよくある身体の使い方の悩み
ここからは、私が実際に体験したピラティスで得た体感とバレエの身体の使い方についてご紹介します。
ここで紹介する以外にもたくさんのことを学べました。
そしてバレエに使えるようになったのですが、とりあえず4つご紹介。
アンデオール
ピラティスだと「脚の外旋」といいます。
股関節の外旋だけではなくて、ふくろはぎの外旋も大切なポイント。
よくある注意
- もっとアンデオールして
- インになっている
- 足先だけで開かない
バレエでお決まりの注意といってもいいアンデオール。
ピラティスでも脚の外旋についてはチェックされますし、トレーニング対象になっていることが多いです。
ピラティスで得たこと
マシンピラティスで、前腿を使わないように内腿の外旋をトレーニングします。
寝た状態で行うことが多くて、内腿をダイレクトに感じることができます。
骨盤の位置も正しく矯正されながらなので、いいトレーニングだと思います。
また、どうして外旋が弱いのかをトレーナーが判断します。
で、その人に合わせておしりを使うトレーニングなどカスタマイズが入ります。
バレエと同様に、ピラティスではふくろはぎの外旋も指摘されることも。
正直、10年以上バレエを習ってきて内腿が使えてないと言われるとは思いませんでした 笑
バレエへの効果
- 立った状態で内腿に力を入れることができる(内腿だけ使うがわかる)
- 足先だけのアンデオールの癖が減ってきて、股関節から回す意識が入りやすい
- アンデオールができることで、力まずにキープできる
肋骨
肋骨の開きもピラティスではよく注意されること。
反り腰が多い女性に多いのかもしれません。
よくある注意
- 肋骨締めて
- お腹が開いてる
- 背中をまっすぐ
- 腰を伸ばして
肋骨が開いている状態は、身体のあちこちが問題を起こしてますよね^^;
肋骨が開いているということは、背中もスラっと伸びてはいないし、お腹に力を入れることもできません。
ピラティスで得たこと
寝た状態でしっかり締める感覚を掴む練習をしました。
それができた上で、手足の動きをいれて、肋骨をおさめた状態で運動できるようにトレーニングします。
肋骨が開くと反り腰になっている確率が高くて、腹筋しても腰が痛くなりやすいです。
しっかりと締めた状態で腹筋を使うことで、正しい姿勢に必要な筋肉を鍛えることができました。
バレエへの効果
- 「肩甲骨立てて」が体感として入ってきた
- 肋骨を締めてという注意を長いことされてない
- 引き上げの感覚を得た
- 「反り腰」の感覚がわかったので、注意されてもすぐ直せる
股関節
ピラティスの体験に行った時、真っ先に言われたのが「股関節が上手く使えていませんね」でした。
え?バレエやってるんだけど?? って思いましたw
上手く使えてない理由は、股関節と骨盤が連動して動いてしまっていること。
骨盤を安定させた状態で、股関節を上手く動かすことができていなかったんです。
よくある注意
- 股関節をしっかり折りたたんで脚を上げて
- 股関節から身体を折って(前のカンブレ)
- 骨盤を立てたままで!
ピラティスで得たこと
股関節と骨盤を分離する動きは、地味でしたが効果は絶大でした。
パッセがうまくできない理由もここだな、と思います。
骨盤が安定しないと、キープも難しいですよね。
股関節と骨盤を別々に使う体感を得ると、ちょっとしたストレッチも効果的にできるようになるんです。
バレエへの効果
- 骨盤を安定させる体感があるので、キープできないときに修正できる
- デベロッペのときに骨盤がもっていかれないようになった
- 股関節からしっかり脚を折ることで、足が楽にあがるように
- ピルエットが安定
肩・肩甲骨
股関節と骨盤が連動してしまった様に、肩と肩甲骨も連動しやすいです。
あるとき、トレーナーさんが壁に背中(肩甲骨あたり)と肩をぺったりつけて、腕を上げてみてください、と言われました。
要は、鎖骨をきれいに一直線にした状態でのアンオーです。
これができなかったんですよ 笑
肩をつけたままだとあがらない。(今は上がるようになった!)
よくある注意
- 肩を下げて
- 肩甲骨を平らに
- 背中を丸めないで
- 脇を締めて、使って
ピラティスで得たこと
肩を下げたまま腕をあげるエクササイズが有効でした。
バレエをしていてもPC仕事だと巻き肩のクセがついてしまいます。
これを解消していくと、肩甲骨と肩が連動しなくなってきました。
あと、「肩甲骨を立てる」「背中をまっすぐにする」体感を得ることができました。
たぶんこれかな?だったものをインストラクターさんと鏡を見ながら、ここが正しい位置という動きを繰り返し練習。
自分のまっすぐだと思う感覚は、最初は疑っていい 笑
これは骨盤とかにも言えますが、まっすぐと言われたポジションは、斜めに感じたりタックインに感じたりもします。
おそろしいですよね^^;
そんな感覚でバレエが上手くなるワケない・・
バレエへの効果
- 鎖骨を張ったままでアンオーができるように
- アームスのラインが改善したと先生に言われました
- 背中が使いやすくなったので、キープ力UP
- 脇を締める感覚があり、複数の先生に「使えるようになっている」と言われた
とりあえず体験にいってみて!それだけ実感できるものがある
ピラティスのすごさは、バレエ歴が長い人ほど実感できるのではないかと思います。
長年の悩みや上手くできない動きに解決の糸口が見えてくるからです。
「あぁ、そういうことだったのか!この筋肉は使ったことがない」
という感覚をたくさん浴びることになります。
ピラティススタジオ
ピラティスには流派がありますし、料金システムなどが予算内かどうかもありますよね。
自分にあったところを探してみてください。
おススメしないのは、スポーツクラブのピラティスとかでしょうか。
マシンピラティスができるスタジオを選んでください。
ピラティススタジオ B&B
プライベートレッスン専門のスタジオでマシンピラティスです。
首都圏と大阪に店舗があります。
zen place ピラティス
全国展開しているスタジオ。マットとマシンピラティスがあります。
インストラクターが全員有資格者で少人数制またはプライベートレッスン。
BDC Pilates
マシンピラティス専門店で、プロダンサーを養成するブロードウェイダンスセンタープロデュースのスタジオ。
グループレッスンとプライベートレッスンの両方あり。
ピラティスK
女性専門のマシンピラティス専門店。グループレッスンでお手頃価格なのが特徴。
マシンピラティス【ララアーシャ】
学芸大学と池袋にあるマシンピラティススタジオ。
グループレッスンが中心だけどパーソナルもあり。
おまけ① そのストレッチ、もっと効果出ますよ
ピラティスを続けると正しい骨の位置、弱い筋肉、体の歪みがだんだんとわかってきます。
家で動画見ながらストレッチをしていても、「あ、体に効いてる」って思えるようになりました。
または、「左の脇腹が縮んでる、直さなきゃ」みたいな。
アキレス腱を伸ばすストレッチも足裏の向きを正しく整えるだけで、ふくろはぎの伸び感が全く違ったんですよね。衝撃・・
知識と体感がピラティスで身に付くとストレッチの質はぐっと上がります。
おまけ② バレエの何かが「見えてくる」
ピラティスを続けると、体の使い方がより繊細になってきます。
どんどん自分の中で、細かな神経が育成されるというか・・体の感覚がよくなってくるんです。
- まっすぐのつもりだけど、歪んでいると言われる
- 骨盤立ててがわからない
- 肋骨も脇も感覚がない・・
という悩みが解消していくんです。
そうなると、インスタ/Youtubeで見かけた美しいバレエのポーズや動画をみるだけで、下記のようなことがわかってくるんです。
「あ、足の付根からキレイに折ってる」
「アラベスクはボディの美しさが重要で、肩甲骨の位置はあれか・・」
「パッセするときに、本当に脇の長さが変わってない!」
なんていうか、気づきがどんどんでてきて、「意識の確変」が起きるんですよ。
そうすると、レッスンでトライしてみたいことが増えて、バランスが取れるようになったり、ポーズを褒められたりしてきます。
まとめ
- 身体の使い方は体感を入れると、ぐんと伸びる
- ピラティスで集中的に体の使い方を入れると、バレエでも使える
- 身体の不調も改善されるので一石二鳥