
「なかなか体が柔らかくならない」



「股関節が柔らかくなれば、もっと上達できるのに…」



「ストレッチが続かない」
大人になってからバレエを楽しむみなさん、こんなふうに思ったことありませんか?
年齢や体質のせいにしたくなるけれど、実は柔軟性が上がらない一番の理由はそこではないんです。
この記事では、柔軟性を高める“ちょっとした仕組み”についてご紹介します。
「小さな継続」で大きなメリットを取りに行く
柔軟性が上がらない理由は、ひとつ「続けられない」です。
柔軟性は一朝一夕で身につくものではありません。地道に、地味な努力を続けることが大事。
「もう少し開脚できたらいいな」「アンデオールが自然にできたら素敵なのに」──
そう思ってストレッチを始めても、いつの間にかやめちゃった、なんて経験は誰でもあります。
これは多くの人がつまずく“継続の壁”。
でもね、続ける力って本当にすごいんです!思っている以上に、大きな成果を運んできてくれます。



イチロー選手も「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」と語っていましたよ
柔軟性を高めるポイントは、「何をやるか」よりも「続けられる仕組みを作れるか」。
小さな継続を自分のものにできたら、数か月後には「え、ここまで変わるの!?」と驚く自分に出会えますよ。
私の5分腹筋チャレンジ体験
私も毎日「1日5分の腹筋」を続けたことがあります。
最初は「こんなので変わるのかな」と思っていたのですが、やってみたら本当に変わりました。
- 体を自分で引き上げる感覚が出てきて、腹筋を意識できるようになった
- プランクで脇を感じられるようになり、半年後には先生に「背中が変わった、できている」と言ってもらえた
この成功体験がモチベーションを高めてくれて、今でもほぼ毎日腹筋を続けています。
「この感覚を知ったら戻りたくないっ」って思えるんです。
ストレッチを続けるための3つの工夫
1曲だけストレッチする
ストレッチが続かない一番の理由は、最初に張り切りすぎちゃうこと。
長いストレッチ動画や難しいメニューを選ぶと、その日はできても疲れた日には「今日は無理だな」となって三日坊主に…。
だからこそ大事なのは「これ簡単すぎない?」と思えるくらいにすることです。
ポイント
- 時間は「音楽1曲分」や「5分程度」でOK
- バレエにこだわらず、柔軟性を高められる短時間動画を選ぶ
- 疲れていても「これならできる」と思える内容にする
大切なのは「どれだけやるか」じゃなく「やめないこと」。
実際、研究でも「小さな目標を設定すると継続率が上がる」と立証されています。
IF-Thenプランニングで自動化
「もし◯◯したら、△△する」──行動をセットにする方法です。
心理学の研究でも効果が確認されていて、コロンビア大学の研究では目標達成率が2倍以上になったと報告されています。
- 行動に紐づける:お風呂から出たら、ストレッチする
- 時間を決める:毎晩22:00にスマホのアラームを鳴らして、そこからストレッチ開始
私は実際にアラームをセットしていて、鳴ったら「さあやるか」と体が自然に動くようになりました。



歯磨きやお風呂みたいに、今ある習慣にくっつけるのもオススメ。
完璧主義を手放す
ストレッチを続けられない理由のひとつに「完璧主義」があります。
「ちゃんと時間が確保できなかった」「連続記録が途絶えた」とモチベーションが落ちて、何かをやめた経験はないですか?
完璧主義のデメリット
- 継続のハードルが高くなって、頓挫しやすい
- ストレスになる
- 自己効力感が得にくい
完璧にやろうとするほど続けにくくなります。
続けるハードルも下げてくださいね。
- 1日できなかったら「また明日から再開」「再開のほうが大事」
- 5分できなかったら「今日は1分だけでもOK」「動画の半分でOK」



「ゆるい許可」を自分に与えてあげると、ストレッチは長く続けられるようになりますよ。
見落とされがちだけど柔軟性を高めたいところ2選
股関節のストレッチに一生懸命取り組んでいる人、きっと多いですよね。
でも実はそこばかりに集中していると、肝心なポイントを見落としてしまうこともあります。
個人的におすすめなストレッチポイントをご紹介します。
ハムストリングス
太ももの裏(ハムストリングス)が硬いと、膝が伸びず足も高く上がりません。
例えば、ハムストリングスが硬いと…
- 膝が伸びない
- 足が高く上がりにくい
- ドゥバンやアラベスクで動きが重たく感じる



子どもでも硬い人が多い部分で、丁寧に伸ばしたときの効果は想像以上に大きい!
私もこの部位を伸ばし続けていたら、ある日突然ドゥバンがふわっと軽く上がった瞬間がありました。



「あ、変わった!」と努力が報われた気がしました
脇腹
アラセゴンをもっと高く上げたい人におすすめなのが、脇腹のストレッチ。
軸足側の脇の柔軟性は、足を高く上げるポイントとなります。



バーレッスンでも脇腹を伸ばす動きはでてきますよね
▼個人的に気をつけているところ


いろいろ、まとめてできる動画もオススメです。(ちょっと長いけど)
よくある質問(FAQ)
- 何分くらいから始めればいい?
-
まずは5分以下で十分。続けやすさが一番のポイントです。「これ簡単すぎない?」と感じるくらいから始めるのが成功の近道ですよ。
- どのくらいで成果が出ますか?
-
早ければ数週間、時間がかかっても数か月で体が変わります。「続けることのパワー」をぜひ感じてください。
- 頻度はどのくらい?
-
習慣にできるのは、週4日以上だそうです。週4日以上で、まずは2ヶ月を目標にしてみてくださいね。
- 体調が悪いなどで、できない日があるときは?
-
連続記録がなくなったからといって諦めないでくださいね。再開すれば大丈夫。再開するのもスキルです。
- ストレッチはずっと同じでいいの?
-
伸びが感じられなくなったとき、一つ上のストレッチをやってみるタイミングです。体調に合わせて選べるように、強度の違うストレッチ動画を探しておくのもオススメ。
習慣化のテクニックでうまくなる
柔軟性って一晩で手に入るものではありません。けれど「1日5分」を半年続けた体は、
必ず今とは違っています。意志力ではなく、ぜひ習慣化のテクニックで続ける仕組みを作ってみてください。
きっと、ある日突然“壁が崩れる瞬間”として訪れ、またひとつバレエが上達するはずです。
応援しています!
▼参考リンク