- 自分でメイクできない
- 京劇みたいなバレエメイクがいや
- 写真を撮ってもキレイがいい
発表会も何度も経験し、バレエ用ではありませんがメイク講座(4時間×8回)の受講を通してわかったこと。
バレエ発表会のメイクはシンプルでも問題ないです!
今回は、メイクが苦手な方向けのシンプルな発表会メイクをご紹介します。
昭和ブルーは使わない。プロのメイクもシンプルです
バレエメイクと言えば、鮮やかブルーの絵具のようなアイシャドウを使い、派手目なダブルライン、リキッドアイライナーで目の際から離れた下瞼のアイライン・・そんなイメージないですか?
お教室によっては、そのようなメイクの指示があるようですが、バレエメイクもやっぱり時代で変わるんですよね。
今はシンプルなメイクだなという印象があります。
国内バレエ団のダンサーもそのようなメイクはしている人見かけませんし、海外に至っては日本人ダンサーを含めて、アップで写真を撮ってもすごく美しい!
ロイヤルバレエ団のプリンシパルデビュー、金子扶美さん。
本当に美しいです。
いつかのローザンヌコンクールで、審査員だった往年のスター ニーナ・アナリアシュベリが決勝戦の終了後にアジア人ダンサーを呼んだそうです。
「あなたたちはそんなに美しい顔をしているのに、なぜそんなメイクをするの?」と・・
そもそも、昭和ブルー使うメイクは難しい^^;
私も苦労しましたし、その割にキレイに見えないので悶々としていました。
そしてあのメイクじゃなくても、舞台ではしっかり顔が見える簡単メイクがあることを知り、今ではシンプルな方法に。
発表会を見に来てくれた友人も、ロビーで会った時にびっくりしていたくらいです。
舞台では全然そう見えなかったけど、普通より濃いめなぐらなんだねと言ってくれました。
シンプルメイクのメリット
- 自分でできる
- 時間がかからないので、当日はウォーミングアップに時間を使える
- 写真とってもキレイ
- 表情がよく伝わる
今はSNSにのせたり、スマホで気軽に写真も撮れるので、後から見てもキレイなほうがいいですよね。
あと、塗りたくるような濃すぎるメイクって目の動きが出にくく、遠くからみると表情に変化が無いようにみえるなぁと個人的には思います。
発表会メイクのポイント
発表会メイクで抑えておくのは、3つだけです。
眉毛・まつげ・口紅。
眉毛
ポイントは、濃く書くこと!
これをいつも通りやっていると、ライトで眉毛が消えます^^;
実際に薄すぎて消えちゃった人を見たことあるので、ここは注意。
あと、長さです。バレエは横顔が多いので、眉毛も横顔でチェック。
長めに書くとエレガントで、短めだと若々しくなります。
まつげ
目を大きく見せるのはまつげです。
これは、日常メイクも同じですね。
だから、エクステやつけまをしている人が多いのです。
アイシャドウで大きく見せる方法もありますが、バレエメイクだとちょっと難しいです。
ダブルラインを入れたりする必要がありますし、濃くしただけではキレイになりません。
口紅
マスクしているので忘れがちなので注意 笑
しっかりと色がついたものにしましょう。
実践メイクのパーツ別ポイント
オススメは、ノルウェー国立バレエ団の芝本梨花子さんの動画です。
実にシンプルで分かりやすいです。
ちょっとテキスト解説が少ないの、そこは補足します。
ファンデーション
ドーランというやつですね。ポイントは2つ。
ひとつは、自分に合った色を選ぶこと。
あとでボディも塗ると思うので、色が違いすぎないようにしましょう。
もうひとつは、眉毛の際と口の際をしっかり塗ること。
ここをしっかり塗っておくと、コントラストで顔がハッキリします。
動画でも丁寧に塗っているのがわかりますよ。
眉毛専門店で教えてもらったのですが、眉毛をコンシーラーで囲むとモチがよく、際立って見えます。
パウダーですが、有名なのはチャコット。
バレエしていない人からも愛用されていますよね。
ただ、私は普段使っているパウダーで済ませちゃうこともあります。
眉毛
眉毛は顔の印象を左右する大事なパーツだけど、難しい!
練習するのをおすすめしますが、時間がなければいつもの眉毛でOK。
眉毛テンプレートを使うのもありです。
ただし!絶対に家で練習してくださいね。
ぶっつけ本番はやめましょう。
ツールは慣れが必要です。
眉毛のポイントは2つです。
濃く書く
前述しましたが、濃く書くこと。
「ナチュラル感」は出さないでください。
眉の部分は、顔の中でも盛り上がっているところなので、ライトがしっかり当たります。
舞台のライトは強力なので、薄眉は光が消してしまいます。
長さに注意
意外と短い人が多いのです。横顔をしっかりみて、眉を足しましょう。
バレエは正面向く時間の方が短いです。
横顔美人を目指してくださいね。
これもベーシックですが、口角と目じり、眉尻を結んで長さをチェック。
眉マスカラは、あってもなくてもOK。
落ちにくくなります。(明るいマスカラつけちゃうと、眉の濃さがなくなるので要注意!)
付ける場合は、最後にしましょう。
おすすめのペンシル
シルビアで購入した三善ペンシルが秀逸!柔らかく、すぐに色がつきます。黒と茶色の2色なのが助かる。黒をところどころに入れていくと、メリハリの効いた眉毛に。私の場合、ベースは茶色で書いて、中央と眉尻に黒を少し重ねます。あと、柔らかい&発色がいいのでアイラインで使うことも。
アイシャドウ
ここで目を大きく見せたい人が多いのですが、結構スキルが必要です。
濃い色を使うと汚くなってしまうケースもよく見かけます。
もちろん昭和ブルーは使いません。
アイホールは薄めの茶色を
薄めの茶色を選択する方が無難です。
濃いめの茶色を使いこなすのは難しいんですよ。
シャドウはバレエ用じゃなくてもOK。
普段使っているもので構わないです。
目があまり大きくない場合、濃い色で目の周りを囲むとかえって小さく見えることもあります。
MACのシャドウは、色が豊富で選びやすいです。
私がつかっているのは、「スモールアイシャドウ ソフトブラウン」です。
有名なメイクさんが紹介していて、造顔メイクとよばれる、陰影つけるのに最適なやつ。
普段使いもできるので重宝しています。
様子を見ながら重ね付けしていきます。
いつものメイクよりやや濃いめぐらいです。
目じりは、アイホールより少しだけ濃いめのものを入れます。
下記のイラストのように目じりを囲む感じ。濃くなりすぎないように注意して。
他のおすすめプチプラなアイシャドウ
Excelのスキニーリッチシャドウシリーズは使いやすいし、発色もGOOD。
普段遣いでも全然利用できちゃいます。
上まぶたのアイライン
アイラインで出したい効果は2つ。
- 目じりにひとはけ足して、目の横幅をだす
- つけまつげを付ける場所をつくる
目の大きさは、立幅と横幅でだします。
縦幅はつけまつげで、横幅はつけまつげとアイライン。
つけまつげを付けるのが苦手な人は、アイラインを太めに書いてください。
その上につけまつげを付けます。
目の際ぴったりにつけまつげを付けられるのであれば、太くなくてOK。
つけまつげ
つけまつげで、目を大きくします。
つけまつげは、100均ので全然OK。
チャコットのつけまつげは、似合う人を選ぶので私は使いません。
100均で自分の目に合うものを探した方がいいかも。
100均つけまつげの選び方
- 「ナチュラル」と書いているものは選ばない
- 派手目のやつをチョイス
- 色は黒!茶色は自然に見えますが、舞台には向いていません。
最近セリアで発見した、このマスカラが最高です。
ド派手で、2つセット。舞台向きですね。(CanDoでも見つけました)
メイク前に付けて長さを目の幅に調節します。
どのツケマも長めになっています。
また、目に沿わないようなら少し軸の部分を揉む感じで柔らかくします。
注意したいのは、まつげを付ける糊(グルー)。
これは、100均はやめましょう。すぐに取れてしまいます。
オススメは、DUOのグルーで、しっかりくっつきます。
サンバダンサーから教えてもらいましたw
ドラッグストアで置いていること多いですよ。
黒色もありますが、クリア(色なし)を選んでくださいね。
ツケマを付けるときのポイントは、しっかりと端の方まで糊を付けること。
ムラになる人が多いです。両端が浮いてきて、まつげがプラプラ・・
そんなの気にしていたら踊れませんので。
あとは角度です。
普段ならナチュラルに見せるので割と下目に付けますが、舞台は目を大きくみせたいので、ちょっと上でもOK!
これも本番前にどの位置が大きく見えるか試してみてくださいね。
派手かな??ぐらいでちょうどよかったりします。
下瞼のアイシャドウ
つけまつげで、上瞼は大きく派手になります。
バランスをとるために、下にもメイクをします。
けど、リキッドアイライナーでラインを書かなくても大丈夫。
リキッドアイライナーをすっと一本引くのは難しいです。
あと、シワなどで上手く引きにくいし、失敗した時にリカバーも大変。
ペンシルかアイシャドウなどのパウダーで書く方が無難です。
イメージとしては、涙袋をつくる感じ。
私は三善のアイブロウペンシル茶色で書いちゃっていますが、手持ちの茶色のペンシルで十分です。
一度書いてぼかしていきます。
長さは上瞼とのバランスです。
下まつげには、しっかりマスカラを付けておきます。
シェーディング
シャドウは、顔を小さく見せるためにします。
どこにいれるかは、顔の輪郭次第です。
例えば、面長の人が急角度の斜めでシャドウを入れると余計に面長が目立ったりします。
自分の輪郭でどこを削れば、卵型の小さな顔になるか考えてみましょう。
おすすめはこちら↓プロのダンサーさんも愛用中とか。
普段使いできるのもありがたいところ。
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舞台用ではなく、薄毛カバーやおでこあたりのシェーディング用です。
シニヨンをつくって、地肌がみえるところにこれをポンポンとつけると、隠れます。
顎のラインは手持ちの薄目の茶色でシェーディングを。
チーク
こちらも横顔を意識で。
そんなにしっかりつける必要はなく、いつもより少し濃いかなぐらいで。
おてもやんにならないように注意。
こちらも普段使いで問題ないです。
ノーズシャドウ
ノーズシャドウは、眉から続けるというよりは、眉の下からスタート。
この方が自然に仕上がります。
顔の立体感を出していきましょう。
濃さについては、顔の凹凸は個人差があるので、周りの人に聞きながら決めてみてください。
自分でいいなと思ったら、それでもOKです。
ハイライト
顔をはっきりと、立体的に見えるような効果があります。
手持ちの化粧品の明るめの白アイシャドウでも代用できます。
口紅
輪郭をペンシルか筆でしっかり書きます。
色は衣装などに合わせるといいと思いますが、こちらもナチュラルになりすぎないように。
しっかり色が出るものを選びましょう。
普段使いの口紅で問題ありません。
ハゲ隠し
初めてバレエメイクする人は、びっくりする言葉かもしれませんが、よく使います^^;
何かというと、シニヨンにすると生え際などに地肌が目立つところがあるんですね。
そこに濃いめの茶色などを乗せて、隠していきます。
シェーディングでもご紹介しましたが、こちらがオススメ。
髪の分け目とかを隠したりなど、普段使いもできますよ。
【おまけ】発表会メイクで実際にあった失敗談
発表会メイクのよもやま話を少しだけ。
眉が薄すぎてライトで消えた!
眉毛をキレイに書いていたのですが、薄かった人がいらっしゃいました。
舞台のライトって結構強いですし、眉は顔の中でも盛り上がっている場所で、光を受けやすいです。
なので、客席から見ると眉が消えちゃったんですね^^;
プロダンサーだった先生がメイク講習会をしたんですが、眉はペンシルでしっかりと描いてていました。
シェーディングが濃すぎてひげ!?
メイクを終えた人に、メイクに自信がある?人が「もっとシェーディングしないとダメ!」と手を加えた結果・・
ヒゲみたくなっていました。。
横から見ると首と顎ラインの色の差がすごすぎる。
不自然すぎる仕上がりにちょっとびっくり。
小顔にしたいのはよくわかるけど、ほどほどにかもです。
ただ、舞台では悪目立ちしてはしてなかったようですよ。
ライトのおかげかな。
ただ、記念写真がね^^;
大きな会場用のアイメイクが仇に
発表会の会場ってオケピットがなかったり、客席と舞台が近かったりで大きく無い場合がありますよね。
そんな会場での発表会・・
姫系の主役をとても素敵に踊られている方がいたのですが、アイメイクが濃い!
儚げな感じが似合うその役で、顔がキツく見えちゃっていました。
話を聞いたら、大きな舞台に立っていた先生が直したメイクだったようで。
ただ、見に行った人たちからは、顔がちょっと怖かったよね、って感想がチラホラ。
特に笑顔にできない役柄の場合、メイクを柔らかめにしないと顔がこわばって見えちゃうかもしれません。
ただ、キトリやガムサッティなら気にならなかったかも。
人のメイクを見てどんどん盛り盛りに・・
楽屋では大勢の人と一緒に準備しますよね。
メイクの時間は黙々しながらも、仕上がりに近づくと盛り上がります 笑
他人のが気になって見て回ったりする人もでてきますが、それで盛り盛りになっていくケースがあります。
これは要注意!
どんどん化粧が濃くなり、でも本人は感覚が鈍っていたりするんです^^;
大人のメイクは引き算が肝心だったりするので、盛れば盛るほど老けて見えちゃうのです。
おわりに:メイクもぶっつけ本番はやめておく
「メイク苦手」と言って、練習しないのはリスクがあります!
だって当日のメインは踊りなので、しっかりと踊れる体にUPしておくことに時間を使いたくないですか?
バーレッスンやストレッチ、不安なところのおさらいなどなど・・
意外と多いのは、メイクは苦手ーと練習せずに本番を迎えて、メイクに時間を取られすぎている人。
メイクが終わったらもうゲネプロ開始なんてことも。
練習してきたことを悔いなく発揮したいですよね^^
家で少し練習して、当日のメイクははさっと終わらせて本番に向けた準備へ。
このシンプルメイクでも十分にキレイになれます!