舞台鑑賞、他人の感性を自分の『正』にしないこと

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こんにちは、マイコです。

大人バレリーナには、舞台観るのが大好きって方が多いですよね。
日本にいると世界のバレエ団を鑑賞することができますし、
生の舞台の魅力にハマると抜け出せないなと感じます。
(今はコロナ渦で海外バレエ団の公演を観れないけど・・)

バレエ友達と舞台についての話に花が咲くことはよくあると思います。
ただ、ここで意識した方がいいよねというのがひとつ・・

それは、

他人の感想を全面的に自分の中に取り入れない、ことです。

たとえ、評論家や専門家の言葉であっても、です。

これをやってしまうと

・他人のセンスで自分が観に行く舞台が決まってしまう
・自分の審美眼が育たない
・自分の感性を信じられなくなる

といったことが起きてしまいます。

舞台の批評に「客観性」というは存在しないと思っています。
個人の感性を通した感想です。
だから同じ舞台をみても全く違う感想がでてくるなんて当たり前。

 

わかりやすかったのが、数年前の公演「バレエスプリーム」。
パリ・オペラ座とロイヤルバレエ団の合同公演です。
(今年2回目が開催される予定だったのが、コロナ渦で中止に 泣)

パリ・オペラ座好きな人は、やっぱりパリオペの優雅さが素晴らしかった!と言い、
ロイヤルバレエ団好きな人は、パリオペはテクニックがイマイチで、やっぱりロイヤル!
となっていたので^^;
誰から感想を聞くかで印象がガラッと変わる公演であったと思います。

 

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他人を鵜呑みにした経験

他人の感想ですが、特に批判的なものは、「あなたはそう感じるんだね」という姿勢で聞いた方がいいです。

とある公演を観た時に、バレエ仲間から「〇〇を踊った、〇〇さん(ダンサー)がひどかったんでしょ?」と気の毒そうに言われました。

ソリストで、際立ってよかった印象はたしかになかったのですが、
ひどいとまでは思わなかったので、「うーん、キレイだったよ」って返したんです。

まぁそこで話が終わればよかったのですが、
「でも観に行った人が、お金払って損したって言ってたよ」
と続けてきました^^;

個人の自由ではありますが、その舞台をどう思うかは、自分の感性が判断するところ。
他人の意見を参考にしても、鵜呑みにした発言は響かないものです。

 

そう思うようになったのは、自分の経験があったから。

友人から、〇〇というダンサーは、コネの強さでプリンシパルになったけど、実力がひどいよ、
という話を信じ込み、このダンサーはダメだと観もせずに決めつけちゃったんですね。

同じ公演で、そのダンサーが主役の日を鑑賞した友人に聞いてみたら、
とても美しかったと聞いても、まだそのダンサーを避けていたんです。
また、美しいと称した友人に、「え、ひどいって聞いたよ?」と言ってしまっていました。
(今となってはすごく恥ずかしい。。)

そしたら、数年後にたまたま目に留まった美しい動画は、例のダンサーでした。
臆せず社会的な主張をしているインスタグラムを観て、私は知りもしないでNGとしてたんだな、と反省。。
なんだかとても情けない気持ちになったことを鮮明に覚えています。

自分のココロは、ちゃんと守ろう

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大袈裟かもしれませんが、他人の意見を自分のココロにあっさり入れてしまう癖は、
他でも出てしまっているかもしれません。

これやっていると、自分の心の中が結構、ジェットコースターになりやすい・・
他人軸は、心の安定を奪います。

友人だからといって、意見が全部合うなんてありえません。
詳しいから・・ 尊敬しているから・・とか正直、全然関係ないと思います。

 

参考になることは多々ありますよ。
〇〇というダンサーが素晴らしい、特に演技力が、テクニックが、優雅な雰囲気が・・など

 

ただ、その人の意見を自分の『正』にしないってことです。
何が好みか、心地よく感じるか、好みじゃないかの最終判断は自分自身の中にあります。
感性は個性につながり、魅力になりますから、ぜひ磨いていきたいですね

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