2021年に続き、舞台鑑賞の箇条書き感想です。
(オンライン配信含む)
2022年印象的だった公演ベスト3(個人の感想です)
そろそろTOP3がでそう・・
- シュツットガルトバレエ団の輝けるスターたち
- 東京バレエ団 ドン・キホーテ
- モンテカルロバレエ団 じゃじゃ馬ならし
感想
東京バレエ団が全体的にすごくよくて、悩みました^^; 新国立劇場は、不思議の国のアリスとペンギンカフェが印象的。ジゼルは、実はちょっとハマらず。次回に期待。
- 秋山瑛さん
- 米沢唯さん
- 佐々晴香さん
- クララ・ムーセーニュさん
- 宮川新大さん
1月
新国立劇場バレエ ニューイヤー・バレエ
- テーマとヴァリエーション
- ペンギン・カフェ
#米沢唯さんのテーマとヴァリエーション、確かなテクニックで作品を堪能できました(すごく難しと思うんだけど、余裕で踊れている。ギリギリ感なし!)
#音楽をたっぷり使ったデベロッペ。ただ足をあげるものではなく、その過程含めて魅せるパなのだと感じさせてくれる
#コールドも揃っているし、ハイパフォーマンス。
#新国立劇場、シンフォニーインCとかも良さそう
↓サレンコとシムキンのテーマとヴァリエーション
#昨年、オンラインで初めてみたペンギンカフェ。画面からもいい作品であることは伝わってきたけど、生の舞台は訴えかけてくるものに重みがある
#ユタのオオツノヒツジ、木村優里さんの役デビュー。キレイだなと見ていたんだけど、井澤さんとペアになると、井澤さんがグイグイ出てきて^^;
#ボールルームでのダンス、ひときわ目を引くダンサーがいるなと思ったら小野絢子さん。あの存在感はなんだろうと観察。肩回りや頭の動かし方(というか身体全体で踊るというの)が抜群♪
#豚鼻スカンクにつくノミの五月女遥さんも印象的
#ケープヤマシマウマの奥村さん!すごく良かったです。実は奥村さんはあまり好みのダンサーじゃないなと感じていたのですが、これは素晴らしかった。生命力と躍動感が舞台から放たれていた。「弾けんばかりの命の死」、見入ってしまいました。
#ペンギンカフェで最高だったのは、ウーリーモンキーの福岡雄大さん。大きなかぶり物しているのに、見ているうちに違和感なく見えるほどナチュラルに踊る・・
#力の抜き方とかちょっとした頭の傾げ方、舞台のエネルギーをぐんとUPさせる存在感は脱帽。もう一回見たいな~
#動物のコミカルで楽しい一面と人間が奪ってしまったものを問いかける異色の作品。一緒に鑑賞した友人も胸に来るものがあったと言っていました。バレエなんだけど、考えさせるものがある、そんな作品の存在に感謝。
#あ、オケ最高!新国立劇場はいつもオケがいいなー
2月
東京バレエ団 ブルメイステル版 白鳥の湖
- 第三幕が特に独創的なブルメイステル版
- 主役ペア 香菜子&秋元康臣
#第三幕がドラマティックで独創的、音楽も振りもお馴染みのものとは違うけど、引き込まれる
#ハッピーエンドの白鳥もいいな
#バレエ団・オケ・関係者がこの公演に注ぐエネルギーをとても感じました。心地よい疲れを感じるほどに(座ってるだけなのに)
#パドカトルもダンサーの層の厚さを感じさせてもらえました。振り付けも全然違うけど、音の表現が楽しかったです
#コールドが表現するものは、新国立の白鳥とはまた違うように感じましたが、こちらも幻想的。背景の湖の波(プロジェクトマッピング?)とマッチして引き込まれました。
#衣装はダンサーのラインが見えて、フレアが美しいロングのものが目を引きました。ロットバルトもかっこよかったな。新国立の重厚感あるものとは、対照的かな。どっちも好きです。
#舞台セットも、なんだろタイムスリップしたような感覚。ロイヤルのような豪華さとは違うもの。3幕は木材のようなイメージでしたが、重厚感と奥行きがでて好み。
#沖さんは可憐で可愛い・・そんな人が黒鳥すると思いもよらない魅力が♡ グイグイきたな
#秋元さんは・・やっぱり王子!どなたかが呟いていたけど、『上手な人はいるけど、ノーブルさを出す人はなかなかいない』 秋元さんはどこまでもノーブルでした
#白鳥に道化がいると嬉しくなっちゃう^^ 井福さん、サイコーでした!コミカルな演技(メイクも)を支える美しく安定したテクニック。出てくるたびにわくわくでしたよ
#ロットバルトの安村さん、存在感がすごい。物語に重さと影が一気に出たな。少ない動きですごいです。
#前回の白鳥の時に、初めて秋山暎さんをみつけました(というよりナポリの女の子が魅力的過ぎて調べた)今回もやっぱり魅惑的だった~ いつか彼女の白鳥も観たいです。
#オケ、最高でしたよ(*^-^*) 目を瞑ってじっくり味わったり・・(幕が下りてる間ね)
3月
日本バレエ協会 ラ・エスメラルダ
- 米沢唯&中家 正博 主演
- エネルギーが放出されまくった質の高い舞台
#エスメラルダの米沢唯さん、次元の違うパフォーマンスで舞台を引っ張っていました
#「ポワントのバドブレだからこそ」が随所で見られた♪ 軽やかで繊細、浮遊感も
#米沢さんは、テクニックだけではなく表現力も豊かでセリフが聞こえてきそう。テクニックと役を昇華させたダンサー
#キャラクターで印象的だったのは、メゲーラを踊った金田あゆ子さん。目力と動きの全てから感じるロマの激情が素晴らしかった。キャラクターダンスが締まると、舞台にハリがでて楽しい。
#カジモドの奥田慎也さんも、最初の登場だけで目をさらう・・ 歩くだけなのに、カジモドの物語を感じるほど。
#グリンゴワールの木下さんもなんだか情けないメンズを好演 笑 白鳥のベンノでは、優雅さを感じていましたが、役に合わせて変えられる方なんだな、と
#ディアナとアクティオンのGPDDって、ここで出てくるんですね。知らなかった~ アクティオンの藤島さんもディアナの飯塚さんも素晴らしかったです。飯塚さんの柔軟性からのバランスというより、強い軸から生まれるバランスが印象的でした
#コールドに美しいダンサーがいるぞ、って思ったら、二山治夫さん。彼をコールドで見られるのは、ある意味ラッキーかも。やはり周りのダンサーよりも上体が豊かで目を引きました。いつもは、柔軟性や跳躍に目がいくのですけど、コールドということもあってそのあたりは控えめ。そのおかげで、別の一面も楽しめた感じ。
#エスメラルダって6番のバドブレが主役もコールドもよく出てきていて、見入っちゃいましたね。細かく波打つようなパドブレは憧れた~
#それぞれ活動の違う人たちが集まっての全幕なのに、ひとつの物語としてしっかりとパワーが伝わってきました^^ 日本人ダンサーのレベルの高さを再認識です。本当にありがとうございました。
シュツットガルト・バレエ団の輝けるスターたち Aプロ&Cプロ
- 本来なら日本では見ることができない、フォーゲルのボレロが上演!
- 単独バレエ団ガラだからこその素敵ダンサー発掘。若手すばらしい
- シュツットガルトのコンテは絶品だよ
#フォーゲルの肉体への賛歌、内側から爆発する喜び、人間の美しさを感じるボレロは最高でした。
#東京バレエ団の正確&精密なリズムとフォーゲルの対比がとてもよかった。東京バレエ団のリズムは世界最高レベルだと思う。特に樋口さん好きです。
#コンテの作品もダンサーもすごくいい。また観たいので覚えておきたい。
ヘンリック・エリクソン/アレッサンドロ・ジャクイント/マッテオ・ミッチーニ/マッケンジー・ブラウン/マルティ・フェルナンデス・パイシャ
<作品>
ソロ/やすらぎの地/Ssss…/スペル・オン・ユー/ブレイク・ワークス1
シュツットガルトガラ、AプロもよかったけどCプロは極上だった♡ 単独バレエ団によるガラ公演は、知らなかったダンサーや若手、新しい作品に出会えることだと改めて実感。プリンシパル集合な世界バレエフェスティバルもいいけど、今回のようなガラも大歓迎。ぜひぜひ全幕+ガラでお願いしたいです!
— マイコ (@cirque_du) March 21, 2022
4月
ダンスマルシェ 星の王子さま
- 二山治雄さんと宝満直也さんをゲストに迎えての上演
- 池上直子さん振付・演出
- 生演奏(OGURA TAISHI PROJECT)
#出演ダンサーは、たった8人。でもそれを感じさせない充実した舞台。変幻自在なのよね、ダンスマルシェメンバーが
#サブタイトル「子供から”おとな子供”になる王子さまと大人のふりした”こども大人”のパイロット」が見事に描かれていました
#二山さんは最初から最後までずーっと踊りっぱなし。人の可動域を無視した伸びやかさとしなる軸がコンテにぴったり
#宝満さんの踊りは初。丁寧ながらも役柄が随所に現れる踊りは惹かれまくり
#最初に印象的だったのは、「戦争」のシーン。衣装がすごく効果的に見えました。6人の団体で踊るのはこれだけだっかな。激しさが舞台から伝わってきました。
#ヘビは3人で表現。尾の方を担当した方のなまめかしい動きに目が釘付けに。ほんの一瞬のことなのに・・
#と思ったら、尾の方がキツネ役ででてきた!一転、快活・無邪気・元気な印象で観客を引き付けたと思う。二山さんとふたりだけのシーンで、あっという間だった。
#星の王子さまの最後は、やわらかい死。ヘビにかまれたあと、ふわっと倒れた様子が目に焼き付いています
#音楽がとにかく素晴らしくて!直前まで生演奏ということも知らず・・ クラシック、ケルト音楽、インド音楽、ジャズとかいろんな音楽が作品に呼応していた
#ダンサーとミュージシャンの呼吸がぴったり合っていました。
#こうゆうのを子供たちに見せたらいいと思った。ダンスが学校教育に組み込まれたけど、ヨーヨー系だけじゃなくて、美しさと激しさ、パッションが同居する踊りも見てほしい
#実は星の王子さまは、名前しか知らない本。なので、直前にAudibleで物語を聞きながら・・ これはかなり功を奏して、舞台を想像以上に堪能できたと思います。セリフが聞こえるかのごとくです。
東京バレエ団 ロミオとジュリエット(4/29)
- 東京バレエ団のクランコ版ロミジュリ初演
- 主役は、沖香菜子さんと柄本弾さん
- クランコ版は1958年、マクミラン版は1965年に初演。
#初演とは思えない完成度の高い、充実した公演。
#ジュリエットの沖さんは、貴族の少女らしい気品と、大切に育てられてきた感溢れる佇まい。初めての恋に戸惑いながらも、抑えきれない気持ちを踊り、仕草、表情、全てで語っていました。
#ロミオの柄本さんは、人柄いいクラスの人気者風。こちらも出会ってしまった運命の女性をひたすら思う感じがよくでていました。
#難しいリフトやパが満載なんですが、全くそれを感じさせないペア。滑らかで浮かぶような、時には高まる情熱が爆発したような鮮やかなリフトを魅せてくれました。
#舞台の完成度は、脇役も個性が立つことが大切だと思います。ストーリーに深みが増すというか。主役だけでは成り立たないのが全幕モノ。その点、本公演はかなり充実していました。
#キャピュレット家の当主は木村和夫さん、夫人は奈良春夏さんで立っているだけで威厳が漂うお二人。存在感すごすぎ
#ティボルトの安村さん、プライド高い貴族の青年を好演。こちらも立っているだけで目を引きます。(東バはいいダンサーを獲得したなぁと改めて思いました)
#脇役で特に素晴らしかったのは、マキューシオの宮川さん!ご本人が熱望していたことが理解できるぐらいに躍動していました。激ムズな振り付けをあっさりやってのけ、お調子者感をたっぷりと♡
#クランコ版のパリス、いい人に描かれているような。ジュリエットに恋したもう一人の青年でした。なので、ジュリエットのお墓で嘆くシーンに納得がいったんです。
#コールドバレエと呼んでいいかわかりませんが、街の喧騒は生き生きとして、あり。一体感があって、ギューッと観客を引き込んでくるパワーがありました。
#東バは、ベジャール作品を上演するので、男性ダンサーのパフォーマンスが高いなと思っていて、それが男性の出番の多いロミジュリにかなり生きた。斉藤監督の選択が素晴らしすぎ。
#ロミジュリの成否って演技力だと思うんですが、バレエ団全体の演技力が高くて大満足。
#衣装と舞台セットも中世イタリアの世界を見事に再現していて、非日常感をたっぷり味わえたんです。
#あと、オーケストラがよかった!プロコフィエフ、天才だよ・・
新国立劇場 シンデレラ
- 初のアシュトン版シンデレラ鑑賞
- 主役は、小野絢子さんと福岡雄大さん
- お姉さん主役?ぐらいに存在感が強め
#継母はおらず父。そのせいか、あまりいじめらられた感が無いシンデレラ。
#お姉さん二人は男性が担当。男性がやるとコケティッシュになるので、それもシンデレラがあまりいじめられてない感につながったのかも。
#舞踏会へ行けないのも、まだ年若いから・・みたいに見えなくもなかった。(しつこいけど、いじめられ感があまりないから)
#小野絢子さんは、ボロを着ていてもキラッキラです。隠しきれない輝きがある。なのに時折入るコケティッシュな動きがカワイイ・・
#強烈なのは、お姉さまふたり。特に長女役の奥村さんは最高でした♪癖のある役を完璧にできるダンサーですね。
#妹役の小野寺さんも、姉ほど気が強いわけじゃなく、おっちょこちょいなキャラクターを好演。
#1幕は、お姉さんの場面が長め。衣装はつぎはぎのようなドレス、荒れ地のようなカツラ。シンデレラがもっと踊らないかなぁと少し残念。
#四季の精は、夏の精の飯野萌子さんがたおやかで音楽的な動きに目を奪われました。それぞれ、アシュトンらしい早くて難しいステップ満載。
#道化の木下さん、道化にしては隠しきれない気品が!w
#NBAバレエ団のヨハン・コボー版シンデレラの印象があったせいか、アシュトン版にもストーリー展開やメッセージ性を知らずに求めてしまっていたようです。なので少し物足りなく感じました。
#前提(いじめられている)があるからオチ(王子と結ばれる)がより鮮明になると思うのですが、それを感じることができなかった。「夢が叶う」というメッセージは正直、微塵も・・
#ただ、おとぎ話や珠玉な踊りを楽しむ気分で行けばよかったと反省。ダンサーどうこうではなくて、アシュトン版が私にハマらなかった、というだけです。
#新国立劇場のダンサーのみなさんは、素晴らしかったです!初演だったせいか、少し緊張が感じられましたが
#福岡雄大さん、お姉さん役しないかしら・・ 王子出番少ないし。
5月
東京バレエ団 ロミオとジュリエット(5/1)
- 主役は、秋山暎さんと池本祥真さん
- 脇役は若手中心にほぼ総入れ替えで、雰囲気がガラッと変わった
- Sold Out。超満員でした(4/29も)
#演技力があり、なぜか人とを引き付ける秋山さんのジュリエットは期待していましたが、予想以上。
#池本祥真さんもこんなに感情を出すんだ!と新鮮な驚きが。
#秋山ジュリエットは、可憐で乙女で、感情が全ての所作から伝わってきました。バレエの美しい動きと普段の人の動きの部分のバランスが良い方だ。
#池本ロミオは、盤石なテクニックを土台として、情熱溢れていた。
#男性ダンサーの底力を改めて知ることができた公演。群舞も脇役も個性が光りまくり。
#ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオのシーンは、ザンゼール祭り!全員が全員、ジャンプ高いし、キレがあるし、揃っていた
#マキューシオの生方さんは、高3男子のようなイメージ。バカやってるなと、調子乗った男子で、宮川さんとは違う魅力あり。
#ベンヴォーリオの玉川さん、目を引きました。演技もテクニックも素晴らしい
#乳母役の坂井直子さんがとてもよかったです。ジュリエットを大切にしている様子がよく伝わってきました。それがあってこそ、ジュリエットの死を悟ったと、立てなくなりジュリエットの友人に支えられる様子に涙・・
#キャピレット夫人の伝田さんの、慟哭も激しくて揺さぶられました。
#オケの盛り上がり方がすごかった!ダンサーとオケが呼応して、一体感に鳥肌。
#1キャスト1公演というのがもったいない!とにかく素晴らしい公演でした。
カルミナ・ブラーナ O.F.C(5/14)
- バレエ、合唱・独唱、管弦楽からなる合唱舞踏劇
- O.F.Cの最終公演。1995年の活動に終止符
- 見事な調和の迫力ある1時間30分
#歌と踊り、音楽と総合芸術といえる迫力ある舞台でした
#舞台上には、数えきれないくらいの合唱団。20名以上のダンサーに迫力ある3名の独唱歌手
#歌い手も振りがあり、踊りながら歌う。見たことのない一体感がありました
#演者は、子供から年配の方まで年齢層も幅広く、プロ・アマ混合。なのに美しい調和した舞台。重ねてきた練習が垣間見えました。
#ダンサーでは、酒井はなさんの身体表現の美しさにロックオン!伸びやかで差し出す脚のひとつひとつが別格でした。
#浅田良和さんと岡博美さんも素敵だったな♪東バの安村さんもやっぱりいい。
#歌の事は詳しくないのですが、独唱の中江さんが歌声が心地よかったです。信じられないくらい長く声を出していました。(息継ぎなしの)
#子供たちのピュアな声色に心もやすらぎ・・悲しいニュースが多かったので、本当に癒された
#合唱団のみなさん、マスクして1時間30分も歌っていた!いや、すごすぎる・・(気付いたのは終演後)
#さまざまな人の表現が凝縮された舞台、最終公演を見ることができてよかってです。人間ってすごいな
6月
新国立劇場 不思議の国のアリス(6/5)
- 米沢唯&渡邊峻郁ペア
- マッドハッターにオーストラリアバレエ団のジャレッド・マドゥン
- 完成度の高い公演
#米沢唯さんのコロコロ変わる表情がとても魅力的。おちゃめな少女であったり、恋する思春期を見事に表現。アリスの性格が手に取るように伝わってきた
#主役なんだけど、ジャックってあまり存在感ないイメージ。けど、渡邉さんの3幕は見事!本当の恋人同士みたい。作りすぎた感のない、ナチュラル(リアル)な雰囲気がよかった。(周りが個性的なだけに清涼感)
#米沢唯さんが大好きなところは、盤石のテクニックを役柄に昇華させているところ。決してテクニック自慢のダンサーじゃない。風車のように軽やかなピルエットは、アリスのフットワークのよさが現れていたとおもう。
#渡邉さん、あまりいい印象もっていなかった。けど、アリスで彼の魅力を知りました。注目しちゃいますね
#マッドハッターのジャレッドは、クールでイケメン。存在感がすごくて、タップも見事♪タップは添え物じゃなくて、音楽の一部に使われるくらい重要だから、本当に満足。
#そういえば、昔のロイヤル来日公演で、タップダンサーがあまり期待せずにアリスを鑑賞、マックレーのタップに度肝抜かれたといTwitterを見た記憶
#木下さんのウサギは絶品!ロイヤルのエドを思い出させる。あわてる役なのにエレガントで動きが粋な感じ。スマートさもあって、本家(ロイヤルの)のウサギをみてるようでした。
#公爵夫人の福田さん!最&高♡ 脇役のなかで結構好きなんです、公爵夫人。双眼鏡でかなり彼(彼女)をみてました 笑
#イモムシの速水さんは期待通り♪ 柔軟性高いし、向いてそうだなと。もう少し怪しげな色気でるとよさそう・・
#カエル役の宇賀さんの伸びのある踊りが印象的でした
#ハートの女王、益田さんもよかった。振り切った演技はインパクトありました
#ロイヤル版に比べると、確かに毒気が抜けた感じで(どなたかがTwitterでつぶやいてた)ロイヤルのは、カオス感とエグみがすごいんだけど、それがクセになる。新国立劇場のは、どこかで調和がとれていて、どこか爽やか。新国立の個性なんだろうな。これはこれでアリ!
#相変わらずですが、オケも素晴らしかったです。
新国立劇場 不思議の国のアリス(6/11)
- 小野絢子&福岡雄大ペア
- マッドハッターにスティーブン・マックレー!!
- Z席からの鑑賞
#Z席Rでしたので、見えるのは舞台の半分
#マックレーの絶品すぎる踊りは十分に堪能!もはや彼のタップ楽器の一部だし、存在感だけでアリスの世界観が深まる
#タップ以外の些細な動きもすべてがマッドハッター。さすがロイヤル・・ 本家の遊び心なのかな。こんなに舞台を生きるダンサーがいっぱいるロイヤルのアリスも見たくなる
#フラミンゴの羽が結構落ちていて(見下ろす角度なのでよく見えた)、みんな上手によけてました。場転でお掃除されるでしょ、と思っていたら、中央の大きいやつが残った!それをね、マックレー先輩がナチュラルに拾い上げた。「いいもの落ちてたぞ!」みたいな演技で。あぁ、舞台人♡
#イモムシの宇賀さんが印象的でした。柔らかさと男性の力強さのいい塩梅。倒立で魅せてた^^
#料理女の渡辺与布さんのイカれぶりもよかった♪セクシーで魅惑的な印象だったので、意外過ぎて!
#主役ペアのリフトはシームレスで滑らか~ ただね、Z席だと半分近くみれないの 泣 上手で踊ることが多いと、Rは余計に見えない。(1,650円なので文句ないです)
#白兎の中島さんは足が長くて美しいダンサーですね。もう少し音と合う、音と遊ぶような感じだといいなー
東京バレエ団 ドン・キホーテ(6/25)
- 秋山暎&宮川新太ペア(最高!)
- スピーディで遊び心がたくさんつまったワシリーエフ版
- 脇役も生き生きとして目が足りない
#ドンキは、あまりそそられない演目で最後に見たのは前回のロイヤル公演。でも、東バのドンキはそれを大きく上回る楽しさ!断然、こっちが好き!てか、このドンキなら次も絶対観に行くし、2回はみたい。
#キラッキラの主役ペア。二人がいるだけで舞台が華やぐ。まさしく真ん中オーラ
#新プリンシパルの秋山さんは、期待に違わない魅力的なキトリで、抜群の踊りのセンス。テクニックも素晴らしい。
#バジルの宮川さんは、相変わらず美しいバレエ。いいお兄ちゃんって感じのバジル。ロミジュリのマキューシオのようないたずらっ子感ではない。演じ分けも好感。
#ナチュラルでアイコンタクトを外さないパートナリング。観ていてほっこりするし、見せ場のリフトはすべて完璧!シェネの見せあいも大いに盛り上がった。このペア好き♡
#今回はガマーシュにも心を奪われ 笑 どこまでもガマーシュ。ワシリーエフ版はずーっと絡んできて、最後の幕引きもガマーシュ。ガマーシュを演じた鳥海さんは、コミカルで楽しい演技で作品を盛り上げていた。中国の不思議な役人の無頼漢の首領がすっごく印象的で好きなダンサーです。
#サンチョ・パンサ(海田さん)も大きく飛ばされて、会場は大盛り上がり♪見事に「軽やかなデブ」を演じていました。ワシリーエフ版は、サンチョ・パンサもよく踊る。跳ぶし回るし。最後のさいごまで盛り上げてくれる。
#キトリの友人役のキトリの友人 長谷川さんと中沢さん、ブラボーです! 高くて美しい、足音のない跳躍に安定した弧を描いたアラセゴンドターン(2回転!)、いい踊りを見せていただきました^^ 東バの中堅層がレベル高いことを実感。
#コールドは期待していたけど、それ以上!女性陣も男性陣もダイナミックに躍動してました。特に男性陣が素晴らしすぎ。街のシーンも闘牛士もジプシーかっこよすぎ。目が♡になったw ずーーーっと見ていられる
#ベジャール作品をもっている東京バレエ団、男性が活躍できる場が多いし、公演数も多い。クラシック作品でもレベルの高いものを見せてくれました。テクニックも演技力も申し分なし。
#夢の場が本当に夢のよう・・ 足音がしない!ドゥルシネアもドリアードの女王、キューピッドの高くて浮遊感漂うグランパディシャ。端正なコールド。あっという間の夢の時間でした
#ワシリーエフ版の第二幕は後半に向けてどんどん盛り上がります。ドン・キホーテを見送るシーンはなくて、みんなで結婚式をワイワイやる感じ。ガマーシュ、キトリ、バジルの回転対決みたいのもあって 笑
#遊び心と踊り心がぎゅうぎゅうに詰まった、見ると楽しくて幸せになる舞台でした
7月
ロイヤルバレエガラ Aプロ・Bプロ
- ロイヤルバレエ団のプリンシパルばっかりの舞台
- Aプロは演目が普通すぎた。Bプロはなかなかいい
- クラスレッスン見学はダンサーの素顔を見られて楽しかったよ
これはハッシュタグではなくて、演目別に感想いきます。
「明日」
フランチェスカ・ヘイワード、セザール・コラレス
スタートがこの演目っていいなと思ったんだけど、思い出せない・・
「ジゼル」より第2幕のパ・ド・ドゥ
サラ・ラム、マルセリーノ・サンベ
サンベさん好きだし、ソロも素晴らしかったけど、サラとの相性はどうかな。サラはジャンプこそ得意でなさげだけど、ラインが美しかったです。
「ル・パルク」
ヤスミン・ナグディ、リース・クラーク
パリオペのイメージが強い本作。ヤスミンは魅力的でしたが、リースは無味無臭・・これをサンベさんとみたかったな。
「アポロ」よりパ・ド・ドゥ
マリアネラ・ヌニェス、平野亮一
ネラの女王オーラを堪能できた♡ このパドドゥはあまり見ないので、珍しくもあり、二人のバレエをしっかり楽しめました。
「白鳥の湖」より第2幕のパ・ド・ドゥ
佐々木万璃子、ウィリアム・ブレイスウェル
急遽、出演が決まった佐々木さん。映画のバヤデールで美しいダンサーがいると思ったら佐々木さんでした(たぶん)。出演を嬉しく思いましたが、白鳥をもってくるとは監督もなかなかチャレンジ・・
もう少し白鳥の美しい伸びやアームスなど気になるところはありましたが、なんていうか将来の片鱗を見た気持ちです。これからに期待大!
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
Aプロ:高田 茜、アレクサンダー・キャンベル
Bプロ:フランチェスカ・ヘイワード、セザール・コラレス
茜ちゃんキレイでしたね^^軽やかで美しい。けど、もっと強い作品が彼女は似合いそうだなと思いました。
Bプロのロミジュリの方が心を打たれた。リアルカップルというのもあるし、フランチェスカ・ヘイワードの世界観が素晴らしかった。ロミオのセザールも若さ弾ける踊りが光ってて、来年はこの二人かな!?と妄想したり・・
「コンチェルト」より第2楽章のパ・ド・ドゥ
サラ・ラム、平野亮一
この公演、サラ・ラムが光っていたように思います。とにかくバレエが美しい。脚のラインもノイズの無い踊りも。この踊り瞑想状態になるほど、引き込まれた。
「マノン」より第1幕(寝室)のパ・ド・ドゥ
Aプロ:フランチェスカ・ヘイワード、アレクサンダー・キャンベル
Bプロ:ヤスミン・ナグディ、リース・クラーク
Aプロの二人、全幕観たときはすごく相性が良いなと思っていました。フランチェスカは、全幕で見た方が魅力爆発だと思う。演技力というか天性の魅力があるし。
ル・パルクよりは断然こっちがよかった。リースは長い手足を見事にコントロールしていたし、ヤスミンはどんどん熟されていく・・見るたびに彼女は進化しているので、見ていて楽しいです。
「精霊の踊り」
ウィリアム・ブレイスウェル
前にムンタさんが踊っているのを見て、「キレイだったな」という印象を持っていた作品。ウィリアムは、6連続で踊りました。美しい肢体を存分に生かしてくれた。ただ、Bプロは別の作品でもよかったな!
「海賊」よりパ・ド・ドゥ
ヤスミン・ナグディ、セザール・コラレス
超絶技巧を誇る二人。とにかく回る回る回る・・ セザールにはちょっと舞台が狭かったかな。彼はきっともっと大きく跳びまくりそうです。ヤスミンの安定性はさすが。ただ、そんな回さなくていいよ^^;ヤスミンの強靭な軸は素晴らしいんだけどね。
「ジュエルズ」より”ルビー”
高田 茜、マルセリーノ・サンベ
サイコー!これ全幕で見たいです。茜さんとサンベさんのペア好き。とにかくカッコイイ!Aプロの個人的一番かも。
「インフラ」よりパ・ド・ドゥ
サラ・ラム、エドワード・ワトソン
美脚の二人によるコンテ。こうゆうのをもっと上演してほしかった。クラシックを脱いだ時のサラも美しいし、引退したエドを見られる幸運に感謝しかない。
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
マリアネラ・ヌニェス、リース・クラーク
春の風のような、音楽の視覚化が目の前で起こった作品。ネラのもつ天性の明るさが作品にマッチして、会場を虜にしていました。リースもすごくよかったです。Bプロのグランパクラシックよりは、こっちが好きでしたね。
「ジュエルズ」より”ダイヤモンド”
サラ・ラム、平野亮一
絶品!私のベストダイヤモンドは、ロパートキナなのですが、サラ・ラムも同じくらいの感動でした。美しいライン、小さな揺らぎすら起きないノイズのない完璧なバレエ。2階から見たこともあって、バランシンの振り付けが立体的で、ある瞬間に見たこと無いような美しい造形が現れる。
「不思議の国のアリス」より第3幕のパ・ド・ドゥ
高田 茜、アレクサンダー・キャンベル
ここ切り取るのか!?と思っていましたが、さすが本拠地ダンサー。十分に伝わってきました。ここだけ踊っても熱がある。このパドドゥって難しかったんだなぁと改めて。
「アフター・ザ・レイン」
マリアネラ・ヌニェス、リース・クラーク
キレイだった・・はず!なぜか思い出せない。音楽が好きだったから、ヴァイオリンに聞きほれてしまっていた。。
「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」
サラ・ラム、マルセリーノ・サンベ
これは、抜粋じゃなくて全部見ないとですよね。このペアはやっぱりどうなんだろ。
「ラプソディ」
フランチェスカ・ヘイワード、アレクサンダー・キャンベル
あーーこれも覚えてない。。
「ドン・キホーテ」より第3幕のパ・ド・ドゥ
ヤスミン・ナグディ、セザール・コラレス
このまま世界バレエのトリにもっていけるほどすごかったです。ヤスミンのシェネがきれいなんですよね。あと魅せるバランス。クラスレッスンでもちょいちょい練習していました。
「タイスの瞑想曲」
サラ・ラム、平野亮一
プティの印象が強いタイス。アシュトンのはあまり好みではありませんでした。パドブレのトウの音がちょっと気になった。音が静かなうえに、たくさん移動しないといけないから。
「インポッシブル・ヒューマン」(世界初演)
エドワード・ワトソン
エドの魅力爆発ですよ♡ ずーっと見ていられる。こんなに踊れるのに引退なんて!来年の来日公演もきてくれないかしら。。
↓エドのインスタで少しみられます
https://www.instagram.com/tv/CgPJFWGjmKy/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
「クローマ」
高田 茜、マルセリーノ・サンベ
期待していたけど、期待以上!やっぱりこのペアいい。全部見たーい!来年、全部やって!かっこよすぎるよ・・ 二人とも強さも柔らかさもあるから、人間と思えない。
「グラン・パ・クラシック」
マリアネラ・ヌニェス、ウィリアム・ブレイスウェル
ネラは初めて踊るとか。それでも自分の色を出せる女王でした。ニュアンスがが素敵でしたね。卓越したテクニックはもちろんのこと。ウィリアムも元気でよかった。
東京バレエ団 ベジャールガラ 7/23.24
- ベジャール、没後15年記念公演
- バクチⅢ、火の鳥の久しぶりの上演
- 東京バレエ団の充実ぶりを伺える内容
ギリシャの踊り
シンプルな衣装、舞台セットナシだけど、ダンサーが海にもギリシャの人にもなる感じで飽きない。ベジャールの振り付けと構成に唸った作品。
特に男性ダンサーの踊りを堪能できました。東京バレエ団のメンズはとにかくレベルが高い!ただ上手っていうよりも見る人を惹きつけるものがあります。
ソロは、柄本さんと池本さん。柄本さんは笑顔が印象的でクラシックより断然よかった。なんだろう、動きが誰よりもベジャールっぽい印象です。池本さんは伸びのある美しい踊りで、広がる海のようでした。
ロミオとジュリエット
2組拝見。秋山暎&大塚卓ペアは、爽やかさと儚さ、絶望を見事に表現していました。
足立真里亜&樋口祐輝ペアは、ふたりの芯の強さを感じさせるドラマ。
どちらもよかったです^^ 踊る人の個性が出る作品なのかな。2組ともパートナーシップもよくて、リフトの難しさを超えてのストーリーを見せてくれたと思います。
バクチⅢ
こちらも2組拝見。好みは伝田さん&宮川さんペア!
お二人ともシャープな踊りで、一瞬一瞬が写真に納まりそうなくらい動きがクリア。その中に滑らかさがあって、すごく印象的。観客もすごく盛り上がっていました。
柄本さんのシヴァもよかった。なんだろ、インドを感じた!
火の鳥
池本さんと大塚さん、二人の火の鳥。印象が全く違うのが面白い。
池本さんは力強く、リーダーな感じ。ぐいぐいみんなを引っ張っていって、力尽きる。大きなジャンプや細かい足捌き、さすがです。パルチザンは、中川さんが目を引きました。男女ともカッコイイのよね。
大塚さんは芯の強いリーダーって感じ。オレオレ感はなく、静かに意思を通す感じ。長く優雅な腕が印象的。どんどん高揚していって、最後は力尽きた。パルチザンが素晴らしくて、リーダーを突き上げるかのような力強さ。「ひとつのチーム」という印象の回でした。
クラシックより、観客は少なかった本公演。公演は本当に素晴らしくて、バレエが表現できるものの広さを感じられるはず。こうゆう公演を楽しむ人が増えたらいいなぁ。
バレエ公演をほぼ観に行かない友人を誘ったら、快諾で、涙流して帰った。人の肉体の素晴らしさ、そこから放たれるパッションを受け取ったみたい。
横浜バレエフェスティバル 7/31
- 今年も充実の内容。客席に空席が目立ったのが残念。
- 高瀬譜希子さんが個人的ベスト
- 菅井円加さん、日本の宝だとおもう
第一部 フレッシャーズガラ
初めて見たときは面を食らいましたが、生で若い方の踊りを見ることはめったにないので、今はすごく楽しんでいます。
どんどん良くなるスタイルにまずは驚愕でした 笑
ただ、私は遠藤さんの振り付けがあまり好みではない・・
パキータを踊った吉川さん、上半身の動きが優美で目を引きましたよ。
フレッシャーズガラの枠に嬉しく入っていたのは、井関エリナさん&松浦祐磨さんのグラン・パ・クラシック。
井関エリナさんは不思議な魅力を持ち主で、女性らしさと華がある。ヌニュスのグランパをみたばっかりだけど、全然違う雰囲気。私は井関さんの踊り大好きです^^
松浦さんは金髪になっていて、わからなかった!髪色変えるのもいいけど、メンズならパーマもありなのでは!?ダンス×2ダンスール潤平のような(余計なお世話)
松浦さんのフワッとした跳躍、素晴らしかったです。あと強靭な軸のある回転!
技が決まると嬉しそうにしていたのもかわいかったです♪
第二部 ワールドプレミアム
ここでの嬉しい期待外は、パリオペのクララ・ムーセーニュさん!
まだハタチくらいだと思うのですが、ヌレエフの難しい金平糖を完璧に踊っていました。
それどころか、重力を感じさせないポワントワークに私でも写真が撮れそうなくらい、気もちよくピタっとクリアなポーズ(バランスが驚異的!)今後が楽しみすぎです。
加瀬栞さんと厚地さんの眠りは、さすがという感じ。
ガラってパドドゥだけ抜き出すから、技自慢を堪能するか味気なく感じることもあるんだけど、眠りの世界観が広がった。
どんな姫で、どんな王子で、二人が慈しみあっているのが伝わる。
パドドゥだけで作品の空気を醸し出せる人、大好きです♡
鑑賞もすぎると、要求が多くなってしまって・・
柳本さんさん、今回はあまりしゃべらなかったですが、相変わらず楽しかったですよ~
おっさんずラブ?
第三部 ワールドプレミアム
去年のSHIVERで見た高瀬さんの1001を舞台で見られました・・
クラシックとは全然違う体の動きなんだけど、美しいし、人の体の深さや広がり、表現の多様さを感じた。体中で踊っているってまさにそれ。
瞑想なような静かでリラックスした集中が起きた作品。
高瀬さんの舞台が横浜バレエフェスティバルでしか見られていないのが残念。。
トリは、菅井円加さんと二山治雄さんのエスメラルダ。
去年のパリの炎同様にすごすぎる世界レベルのテクニックを堪能です。
それに加えて、菅井円加さんの役の生き方に惚れ惚れですよ・・ 去年のジャンヌもそうですけど、初めてこのバリエーション見たかも?ってくらい新鮮。
振り付けにキャラクターの息吹が吹き込まれている。
振りをなぞっているのではなくて、生きている。だからなんてことないステップひとつですら存在感をだしてきます。
日本の宝だとおもう。
二山さんはすごい!でも何を踊っても二山さんに見えてしまう・・ 円加ちゃんと踊っているからかもしれない。(相方が凄すぎる)
役が見えてくるともっともっと引き込まれると思うのですが。
たくさんの舞台を見てきましたが、印象に残ったものって、テクニックのすごさじゃなくて、作品とダンサーが一体化して、没頭させられた舞台。忘れられない瞬間が生まれるんですよね。
8月
8/6 バレエ・アステラス2022
#初めて参戦しましたが、このお値段でこの品質を見られるなんて!
#コンテが全部よかったです。クラシックは、ロミジュリと海賊が印象的。
#コッペリアを踊ったクララ・ムーセーニュさん、やっぱりすごい。18歳?であれだけ完成されているのか!
#アクリさん、役者心のある踊り。が、ロイヤルのファーストソリストであるなら、もう少しテクニックがほしいような。調子悪かったのかな。心なしか曲が早くてね。
#NDT組の刈谷さんとテッサリーニペア、すごかった!ゲッケの高速振り付け、見ごたえありました。早くNDT、来日しないかな・・
#佐々晴香さんとアンドレアのエスカピスト、動きの質がもう・・すごい!美しすぎる。ひとつひとつが美。
#奥村彩さんとカニャのベルリン組、コンテでは一番好きでした。かっこいい!奥村さんは、バレエシューズなのかポワントなのかわからないくらいに滑らか。もう一回みたい!
#ロミジュリはさすがです。軽やかで情熱的。いいもの見られました(^^♪
#池田理沙子さんの海賊、たおやかで魅力あふれるメドゥーラ。確かなテクニックと情感豊かな上半身の動き、素晴らしかったです^^ 渡邊さん、色が白い!って最初見たとき思いましたw やっぱり海賊というより王子かな。
BALLET The New Classic
- 悔しい延期からのやっと実現した舞台
- スタイリッシュで新しい感覚のガラ
- 満足の豪華出演者
#滝澤志野さんの生演奏が美しいオープニング
#舞台セットは全くないのに、照明が素晴らしくて、終わるまで気づかなかった。
#衣装はスタイリッシュで、個性的。スタイリッシュすぎると作品をじゃますることもあるんだけど、気にならず。
#ローズ・アダージョは、衣装と水谷さんの強さのある踊りのせいか、姫には見えず^^;カラボスの娘って感じでした。水谷さん、ライモンダのピチカートが素晴らしかったです。
#横山瑠華さんと堀内将平さんのシェエラザードは、この公演の印象に残った作品のひとつ!お二人とも初めてみるのですが、セクシー・・ 横山さんは細いのに色気がすごいし、堀内さんの力強い踊りもよかった。あと、窓から日が差し込んでいる部屋を想像させる照明が素敵でした。
#Moment in Timeは、秋山暎さん、池本祥真さん、太田倫功さんの3人で。これもすごくよかった!秋山暎さんは、コンテも自分のものにする力がある。キュートさもあり、技の強さ、目を引く華やかさ・・最高です。
#ジゼルは・・私の好みではなかったなぁ。リフトがもっとふわぁーっとしてほしかった。
#二山さんのボレロは圧巻!彼の身体能力を十分すぎるほど生かした振り付けで、古典よりこっちのほうが訴えるものを感じる。高瀬さんの振り付け、さすがです。ふたりでカンパニーとか作らないかしら・・ またこのタッグでみたい。
#ライモンダはゴージャスですね。中村祥子さんの女王な雰囲気がばっちりあっていました。
#中村祥子さんは、アンコールの踊りがとてもよかったです。
#あと、池本さんの豪快なゴパックも最高です♪
#なんといっても堀内さんのジェームス、足捌きの美しいこと!力強さもよかった。全幕でみたいわ。
東京シティ・バレエ 白鳥の湖
#佐々晴香さんが、素晴らしいにつきる舞台。黒鳥が得意なダンサーはたくさんいるけど、白鳥を魅せられるダンサーは多くはないと思う。佐々さんの白鳥は今まで見た中で一番かもしれない。
#上半身を大きく、ドラマティックに使うのにうるさくない。チャイコフスキーの音楽がセリフのように感じる踊りでした。脚はフレンチスタイルっぽく細やかで語るような使い方。これが本当に好き♡
#黒鳥は、スピードを表現力に十分に使っていて、音にはまっていく気持ちよさがあります。スパっと変わる顔の位置となまめかしいアームスの対比が素敵
#東京シティ・バレエの白鳥は、コールドバレエがよく考えられていて、とても美しかったです。アンシンメトリーなフォーメーションだったり、コールドバレエの動きも多くて大きいのですが、忙しい感じがしないし、十分な見ごたえあり。
#特に4幕は今まで見た中でも一番よくて、コールドの白鳥たちもロットバルトに向かっていく演出がよかったです。コールドバレエもお姫様(貴族かも)に戻るのもいいなと思いました。(ハッピーエンド)
#レオナール藤田の舞台美術は本当に美しくて、特に4幕の最後は印象的でした。3幕は荘厳な印象あるけど、もっと舞台セット置いてもよさそう。
#王子は急な代役ということもあってか、ちょっと大変そうな様子も見られましたけど、頑張っていたなという印象。(プリンシパル昇進、おめでとうございます!)
#道化の玉浦さん、すごくよかったです。道化でみたいものが全部見られた。コミカルな演技に見せ場のテクニック、満足!
#東京シティ・バレエの女性陣は、よく揃っていてきれいなコールドバレエを見せてもらいました。
#パドトロワ、衣装がパフスリーブのせいか村娘に見えたのがちょっと残念。長袖か、ベロアみたいな高級感ある素材だったら貴族にみえたかも。飯塚さんの踊りに目を奪われました。
9月
スター・ダンサーズバレエ団 The Concert
- ロビンスのコンサートは国内バレエ団では初演
- バランシンのスコッチ・シンフォニー
- ロビンスの牧神の午後
#スコッチ・シンフォニー、初見です。印象的だったのは、塩谷綾菜さんの爽やかな足さばき
#渡辺恭子さんも爽やかで美しかったです。
#池田武志さんはサポートが多かったのですが、ソロでは十分に魅力を発揮していました
#牧神の午後は、大人な二人でしたね。雰囲気は十分でした。東真帆さんでも見てみたかった
#コンサートは、コミカルで楽しいバレエ。プロがやるから変な動きも様になるんだけどねw
#バレリーナたちが運ばれてくるところが一番楽しかったかも。
#ピアノの方も振りがあるとは!すごくよかったw
#レパートリーにして、踊り込んでいけばもっとコミカルにできそうだなって思いました。
#スタダン、初鑑賞でしたが、満足です^^
#ただ、20分の休憩が2回入ったけど、ちょっと長く感じました。それぞれの作品がそんなに長くないから。もう休憩?という感じ。
10月
東京バレエ団 ラ・バヤデール
- ニキヤ(秋山瑛)・ソロル(秋元康臣)・ガムサッティ(二瓶加奈子)
- ブロンズ(生方隆之介)、ハイ・ブラーミン(安村圭太)、マグダヴェーヤ(井福俊太郎)
- ナタリア・マカロワ版 第三幕まであり
#主役、準主役、コールド、すべての質が高すぎて大満足♡
#技術だけではなくて、表現力も素晴らしかった・・
#秋山瑛さんは、その女優ぶりと誰よりも抜きん出たテクニックで、物語に没頭
#秋元さんは相変わらず洗練された佇まいで、戦士には見えないけど、日本の男性ダンサーでここまで美しい動きをする人は稀なので、こちらも大満足。いつもよりエモーショナルだったし
#秋山さん、小柄なのに舞台にでると大きく見えるし、華があるから目を引きます。これから東バを引っ張っていくプリンシパルなんだろうな
#ヴェールのパ・ド・ドゥ、あんなに安定した回転(アラベスクターンやアンデダンを左右)を見たことないかもしれない・・細いのに軸が強いんです、秋山さん。
#卓越した表現力と高いテクニックをもったダンサーって稀有だとおもう^^
#ガムサッティの二瓶さんも「すごく強気じゃないんだけど、どうしてもソロルが好き」という女性が伝わってきました。最初は、強気と不安が入り混じっていて、結婚式ではソロルに対し「いい加減、観念しなさい」という態度
#パダクションのフェッテ、高速でほぼ位置を変えずに回りきってブラボーでした!
#本公演で特筆すべきは、定評のある東京バレエ団のコールド!期待以上の美しさでした。影の王国は、ぼーっとただただ目の前の静かな世界に魅せられて・・ 会場からの拍手も長くなく続きました。日本が世界に誇るバレエ団だと確信。
#本当に足音がほとんどしないんですよ!コールドのみなさま。びっくりする。あの静かな場面は、思っている以上の技術と努力で出来上がっているはず
#3人のソリスト、第3バリエーションを踊った長谷川琴音さんが印象的。スタイルもいいし、優美で美しかったです。ちょっと新国立の木村優里さんに似てる
#ジャンペイも色気があってよかったなぁ
#ブロンズの生方さん、優美でしたね。無機質な神(褒めてる!)が出ていて、マカロワ版のブロンズだなっぁって思いました
#アクシデント(蛇飛んだ、髪飾り落ちた、裾を踏んだなど)ありましたが、東京バレエ団はカバー力がすごいのを知っていたので、全く気にならなかったです。
#マグダヴェーヤの井福さん、素晴らしかった!高い跳躍力と身体中から野性味がでていて。
#安村さんのハイ・ブラーミンも、小さな所作で全てが伝わる演技ぶり
#もう1公演分のチケットを買っておけばよかったと、すごく後悔した舞台でした
新国立劇場 ジゼル
- ジゼル:米沢唯
- アルブレヒト:渡邊峻郁
- 吉田都さん演出の新作
#新作というだけあって、白鳥の湖同様に衣装も舞台セットもしっかりと豪華!
#幕が開いただけで、目の前にジゼルの世界が広がっています
#マイムに注力したという都さんの発言通り、わかりやすいマイムや演出。
#急にでてくるペザントなども吉田都版ジゼルだと自然なストーリーが
#米沢唯さんは、本当に村娘。素朴で純粋な雰囲気。派手さはなく、純朴な少女。
#渡邊峻郁さんは、気品あるイケメン王子風。このジゼルのアルブレヒトは遊び人タイプっぽい(一目惚れタイプもいるからさ)
#ペザントは、パリオペと同じでカップルがアダージョ→男ソロ→女ソロ→男ソロ→女ソロ→コーダととにかく踊る!難しい振り付けなんですが、山田さんも飯野さんもサラりと表現豊かに踊っていました
#バチルドの衣装が派手だと聞いていましたが、本当に派手 笑 なんだろう、東バの衣装は高貴なお姫様という感じ。新国立のは、趣味の悪いお嬢様って印象でした。個人的には、あの衣装はあまり好きじゃないな・・ 毛皮(白と黒の縞模様っていうの?)も下品な方向に見えて。ジゼルとは見事に対比させていたので、演出かもしれませんが。
#米沢唯さんにしては、珍しく回転が安定していなかったですね。まぁ人間だもの。そんな日もある。
#とても素朴な印象のジゼルだったので、半狂乱のシーンとのギャップがすごくて^^;ちょっと・・怖かったのが正直なところ。。純朴な少女にこんな側面があったのか!と・・あんなに狂乱したのに、2幕は聖母のよう・・このギャップもまたすごい。。半狂乱のシーンはもう少し違うアプローチが米沢さんのジゼルに合いそう
#2幕のジゼル、人間だったころの優しい雰囲気と精霊感が混じり合っていて、とても印象的。
#新国立のアルブレヒトは遊び人タイプなので、ヒラリオンが気の毒ではあるんです。ヒラリオンが助からなかったのは、ひとえに『愛されなかったから』という残酷な側面も感じられ・・なかなかメッセージのある版だな
#米沢唯さんのつくるラインはとても美しく、安定したバランスが人間ではない何かを見事に表していました。ウィリーになっても素朴な感じがあるんだよね。
#リフトは、もうちょっとエアリー感がほしかったかな。
#ミルタの根岸さん、とてもよかったです。どんどん好調になった。ジャンプ力があり、女王感満載。キリッとしたお顔もよかった。
#コールドは、ジゼルの見せ場なのですが、正直サイドの舞台セットが邪魔・・ お墓が生えている(?)大きな木がたくさんあるのですけど、夜に浮かび上がる白いウィリたちの印象がつきにくいほど存在感ありすぎ。照明が明るすぎるのかもしれない。
#リアリティ出すのと、舞踏劇であるバレエで『踊り』の部分をいかに美しくみせるのか、このバランスについて考えさせられましたね。セットの存在感が大きすぎて、ウィリたちが狭い場所で踊っているように見えるんです。
#もちろんコールドのみなさんは、素晴らしかった!日体大の集団行動みたいに、クロスしながら交差するシーン(うまく説明できない)とか、透け感があってよかった。
#米沢唯さんのジゼルは、村娘の雰囲気を残しているので派手に踊らない。もうちょっとアクセントあってもいいかな?と思ったり。でも、今までに見たことないタイプでした。
#最後にお墓に帰るとき、アルブレヒトを救うことで、自分の気持ち(悲しみや怒り、絶望)も癒やされて、安らかな永い眠りにつくのかな、と思わせられました。静かな心持ちで眠りにつく様子がとてもよく表現されていたと思います。
#再演をもう一度みたいですね。きっといろいろ良くなっていそう
11月
モンテカルロバレエ団 じゃじゃ馬ならし
- クリストファー・マイヨーがボリショイ・バレエに振り付けた絶品
- コロナになってから、海外バレエ団の初公演
- 来てくれてありがとー!
#衣装、舞台セット、振り付け、全てがスタイリッシュ!
#それ以上にダンサーのキャラクター表現がすごい(本当に全員に役名ありそう!)
#言葉が無いバレエにしては、ストーリーが複雑なので事前知識があるほうがいい
#ダンサーのレベルが高いのは技術だけじゃなくて、身体からの表現。
#日本のバレエ団は、総合力でグイグイくる感じだけど、モンテカルロは個のダンサーのパワーが炸裂するようだった。それがバチバチとするのがとてもよかったw
#ぶつかるんじゃない!?というぐらい、ギリギリなキックや回し蹴りっぽい振りが繰り出されて、それを絶妙に避けていた^^; すごかったわ
#ルーセンショー、グレミオ、ホーテンショーのトリオが楽しすぎた!全員がキャラ濃いし、ソロで踊っても抜群!
#メイド役にショートカットの女性がいて、シニヨンじゃないんだ!と新鮮な驚き(歓迎)
#またぜひ来日してほしいバレエ団です。